Redis key-valueデータストアを監視
NoSQLデータベースであるRedisの重要性が高まっています。Redisがキー・バリュー型データストアのデータモデルを採用し、インメモリーデータベースであることがその理由です。インメモリーデータベースは、ディスク上の同じデータ構造と比べ、より複雑なデータ構造も簡単に扱い、その高速性から素晴らしいキャッシュ層となります。 したがって、大量の連続データを獲得でき、複数のプロセスやアプリケーション、サーバーで、非常にスケーラブルなデータを共有可能となります。Redisデータベースは、ビジネスアプリケーションを開発するための最良の選択とも言えるでしょう。
Applications ManagerのRedis監視機能により、メモリー使用率や接続の統計情報、キースペースの統計情報など主要なパフォーマンスメトリクスに関わる詳細な統計データやデータの持続性やレプリケーションに関する詳細情報も得られます。
インフラストラクチャビュー
Redisは、大量のデータを扱うため、データを複数のRedisインスタンスに分割してパフォーマンスの向上を図り、どのようなリソースに対してもメモリーの負荷を軽減します。したがって、効率的なアプリケーション監視には、Redisインフラストラクチャのハイレベルの全体像が必須になります。Applications Managerのインフラストラクチャビューは、Redisサーバーが属するクラスタの役割、稼動ステータス、可用性、サーバーに接続するクライアントの情報を提供します。
メモリー使用率
Redisはインメモリーデータベースであり、かなり多くのメモリーを使うので、メモリー使用率の監視が必須です。もしRAMが不足した場合、サーバーはスワップを開始するのでパフォーマンスが低下します。Applications Managerでは、Redisサーバーのメモリー消費を監視してメガバイト単位でサーバーの使用メモリー、フリーメモリー、トータルメモリーを表示します。
接続の統計情報
Applications Managerは、クライアントとデータベース間の利用可能な接続やブロックされた接続の数を監視します。また、許容クライアント接続最大数の上限に達したために拒否された接続も監視します。Redisは全ネットワーク接続を同時に管理するシングルスレッドを用いているので、たまにクライアントとデータベース間の接続数がリクエストを処理するサーバーの能力を超えてしまいます。
キースペース統計情報
キースペースからキー検索の成功/失敗の比率に関する統計情報を監視し、キャッシュが効率的に使用されていることを確認します。Redisはキーバリューペア型を使ったキャッシュサーバーで、数千ものキーを保存しています。キースペースのヒット率のようなメトリクスはキャッシュ中の成功および失敗したキーの検索比率を示します。この値により、失敗検索/キャッシュミスの比率が分かります。この値に関連するアラームを設定して、失敗検索の数がしきい値に達したときに警告を受け取ることもできます。
データベース統計
Applications Managerでは、データベース中のキーの個数や失効したキーの個数を見ることをサポートします。このデータはデータベースの負荷の解析に役立ちます。データベースに不要なキーを保管しておくと、しばしばアプリケーションのパフォーマンスに問題が発生する可能性があるからです。
持続性に関する統計
Redisには2つの異なる持続性のオプション、RDBとAOFがあります。Redisデータセットの持続性の監視は重要になります。というのは、Redisインスタンスがクラッシュした場合またはマシンに問題が発生した場合、インメモリーデータセットが失われてしまいます。Applications Managerは、最新のRDBの保存操作やAOF再書き込み操作などのステータスを提供し、重要なデータの消失前にアラートを発します。
レプリケーション統計
レプリケーションは、Redisがマスターとスレーブ間のレプリケーションのスケーラビリティに関して使用する概念です。これにより、スレーブのRedisサーバーがマスターのサーバーの正確なコピーになることができます。Applications Managerで、Redisインスタンスのレプリケーションの役割が分かるようになります。インスタンスがスレーブの場合、マスターホスト、マスターポート、リンクのステータスなどのマスターノードの詳細を監視します。ステータスがアップのときに限り、レプリケーションが有効であることを保証します。また、接続されたスレーブの台数もリストし、マスタースレーブ接続に関わる問題があれば、アラートを発します。