IP SLA

 

IP SLAは、VoIPトラフィック、ビデオ トラフィック、WANの可用性の監視に役立つ技術です。各種監視のしきい値は、以下のタブから設定できます。

1:VoIP通話設定

2:VoIPしきい値設定

3:WANしきい値テンプレート

4:WANテスト パラメーター

5:ビデオ通話設定

6:ビデオしきい値テンプレート

 

VoIP通話設定

通話設定の定義

こちらでは、パフォーマンス監視に使用するVoIP設定でテンプレートを定義します。VoIPテンプレートにはデフォルト値があらかじめ入力されています。監視を開始する前に値を変更する場合は、以下のパラメーターを定義してください。
 

宛先ポート:VoIP監視でシミュレーション トラフィックを送信し、パフォーマンス メトリックを測定するVoIP UDPポートを指定します。デフォルトのポート番号は16384に設定されています。ポートは16384から32766の範囲で指定できます。

シミュレートするVoIPコーデック:VoIPジッター コーデックは、VoIP監視がネットワーク上でシミュレートするトラフィックの種類を決定します。

操作間隔:操作間隔は、ネットワークにあるIP SLAエージェントがCoSメトリックを収集し、パフォーマンス判定の材料とする間隔を表します。

操作タイムアウト:操作タイムアウトは、レスポンダー/宛先装置からの応答を待機できる時間を表します(ミリ秒)。

ToS(Type of Service):サービスの種類オクテットを使用すると、IP SLA動作のVoIPトラフィックに優先レベルを設定できます。

MOS優位ファクター:優位ファクター(利便性要因:Advantage Factor)は、VoIPが利便性のためなら通話品質を引き換えにする意思があるかどうかを示す係数です。0から20で示します。

 

VoIPしきい値設定

監視対象のパラメーターにしきい値を定義

しきい値のテンプレートを定義して、VoIPのパフォーマンス パラメーターと企業SLAのパラメーターのマッチングを行います(Service Level Agreement)。アラートは設定したしきい値にもとづいて起動し、とどこおりなく是正アクションを実行できます。以下のパラメーターを設定してください。


MOSのしきい値:MOS範囲の値の上限と下限を1から5で指定することで、MOSのしきい値を設定します。

ジッターのしきい値:ジッターの上限および下限でジッターのしきい値を設定します(ミリ秒)。範囲は0から6,000ミリ秒までです。

遅延のしきい値:0から6,000までの範囲で許容される遅延を指定します。

パケット ロス:転送中の損失を許容できるパケット数を指定します。

通知プロファイル:必要な通知プロファイルを選択して、しきい値のルールを超過したときに通知します。

 

WANしきい値設定

 
NetFlow Analyzerは、しきい値レベルに違反するとアラートを生成します。しきい値テンプレートには、NetFlow Analyzerでデフォルト値が割り当てられます。要件に合わせてパラメーターをカスタマイズするには、往復遅延の上限下限のしきい値を0~60,000ミリ秒の範囲で設定し、右側のボックスで使用可能なプロファイルを選択して、この制限を使用可能な通知プロファイルに設定します。

 

WANテスト パラメーター

NetFlow Analyzerは、ペイロード、ToS(Type of Service)、間隔、タイムアウトなどの一連のテスト パラメーターを使用してWANパフォーマンスを監視します。テスト パラメーターには、NetFlow Analyzerでデフォルト値が割り当てられます。要件に合わせてテスト パラメーターをカスタマイズするには、次の手順で操作してください。

要件に応じて次のフィールドを編集します。

  • ペイロード:ペイロードのデフォルト値は24バイトです。エコー ペイロード値を0~3,000バイトで指定します。
  • ToS:ToSのデフォルト値は30です。エコーToS値を0~255の範囲で指定します。
  • 間隔:操作間隔のデフォルト値は60秒です。値を0~604,800ミリ秒の範囲で指定できます。
  • タイムアウト:操作タイムアウトのデフォルト値は60秒です。タイムアウトを0~604,800ミリ秒の範囲で指定できます。

保存」をクリックして、変更を保存してください。

メモ:タイムアウト間隔値

 

ビデオ通話設定

パフォーマンスの監視に使用するビデオ設定を含むテンプレートを定義します。ビデオ テンプレートには、デフォルト値があらかじめ入力されています。監視を開始する前に値を適用したい場合、次のように変更します:

 

宛先ポート:ビデオ監視でシミュレーション トラフィックを送信してパフォーマンス メトリックを生成するビデオUDPポートを指定します。デフォルトのポート番号は16384に設定されています。ポートは16384から32766の範囲で指定できます。

プロファイル名:設定されるIP SLA動作の基本のビデオ プロファイルです。

操作間隔:操作間隔は、ネットワークにあるIP SLAエージェントがCoSメトリックを収集し、パフォーマンス判定の材料とする間隔を表します。

操作タイムアウト:操作タイムアウトは、レスポンダー/宛先装置からの応答を待機できる時間を表します(ミリ秒)。

 

ビデオしきい値設定

 

ビデオ パフォーマンス パラメーターが企業SLA(Service Level Agreement)のパラメーターにより適したものになるように、しきい値テンプレートを定義できます。アラートはコンフィグされたしきい値にもとづいてトリガーされ、とどこおりなく是正アクションをすることができます。しきい値のテンプレートを定義する手順は次のとおりです:

次の値を設定します:

ジッターのしきい値:ジッターの上限および下限でジッターのしきい値を設定します(ミリ秒)。範囲は0から6,000ミリ秒までです。

遅延のしきい値:0から6,000までの範囲で許容される遅延を指定します。

パケット ロス:転送中の損失を許容できるパケット数を指定します。

IAジッター:上限および下限のしきい値を使用して、IAジッターのしきい値をミリ秒単位で設定します。範囲は0から6,000ミリ秒までです。