HPスイッチ(J9850A)コンフィグ
CLIでsFlowインスタンスを設定するには、以下のsFlowコマンドサンプルを参考にしてください。
詳細についてはベンダーへのお問い合わせをお願いします。
構文
- [no] sflow receiver-instance destination ip-address [ udp-port-num ]
sFlowのレシーバー/宛先を有効化します。レシーバーインスタンス番号は1、2、3いずれかである必要があります。デフォルトでは、UDP宛先ポート番号は6343です。
sFlowのレシーバー/宛先を無効化するには「no sflow receiver-instance」を入力します。
- sflow receiver-instance sampling sampling rate
sFlowのレシーバー/宛先の有効化後、上記コマンドでそのインスタンスに対してフローサンプリングを有効化します。レシーバーインスタンス番号は1、2、3いずれかで、サンプリングレートは指定のポートに対する、0以外のスキップカウントです(サンプリングレートがNだとすると、N個に1個の割合でサンプリングされます)。
フローサンプリングを無効にするには、サンプリングレートを0にして上記のコマンドを繰り返します。
- sflow polling polling interval
sFlowのレシーバー/宛先の有効化後、上記コマンドを利用すれば、そのインスタンスのカウンターポーリングが有効化されます。レシーバーインスタンス番号は1、2、3いずれかです。ポーリングインターバルを0以外の値で設定できます。指定のポートでポーリングを有効にできます。
複数のインスタンスの実装時には、sFlowをCLIかSNMPで設定してください。CLIでのsFlow設定はSNMPでは変更できず、SNMPでの設定は「no sflow」コマンドを用いてCLIで無効化できます。
- [no] sflow receiver-instance destination udp-port-numoobm
oobmとは:特定のsFlowレシーバーと通信するためにooBMポートを使用します。
上記のコマンドで、スイッチのooBMポートを通じてsFlowパケットを宛先に送ることができます。sFlowコレクターにサンプルパケットがooBMポート経由で集められ、ネットワークトラフィックが監視できるようになります。
IPv4アドレスもIPv6アドレスもサポートしています。
上記のコマンドはsFlowのレシーバー/宛先を有効化します。レシーバーインスタンス番号は1、2、3いずれかである必要があります。デフォルトでは、UDP宛先ポート番号は6343です。
sFlowのレシーバー/宛先を無効化するには、「no sflow」を入力します。
例
HP_Switch (Config#) sflow 1 destination 192.168.2.3 6000 oobm
ooBMサポートが有効であることを示す出力
sFlowの宛先がooBMポートであることを示すrunning-configファイルの出力
sFlowは複数のインスタンスで設定できます
以前のソフトウェアリリースでは、sFlowは、単一のsFlowインスタンスを使用してSNMP経由でスイッチに設定されます。K.11.34のソフトウェアリリースが始まり、3つまでの宛先sFlowインスタンスを使用して、CLI経由でsFlowを設定できるようになりました。一度有効化されれば、sFlowレシーバー/宛先を別々に設定し、十分なフローサンプリングとカウンターポーリングができます。CLIで設定したsFlowインスタンスをstartup-configファイルに保存すれば、スイッチの再起動後も維持できます。
sFlowのステータスと設定の表示
以下のsFlowコマンドを使用すれば、sFlowの設定とステータスをCLIで表示できます。
構文
- show sflow agent
上記の構文はsFlowエージェント情報を表示します(読み込み専用スイッチのエージェント情報を表示します)。
バージョン(以下写真では「Version」)情報はsFlowバージョン、MIBサポート、ソフトウェアバージョンを示します。通常、エージェントアドレス(以下写真では「Agent Address」)は最初に設定されたVLANのIPアドレスです。
sFlowエージェント情報の表示例
構文
- show sflow receiver instance destination
上記のコマンドはsFlowのサンプルポーリングデータの宛先(管理ステーション)の情報を表示します。「show sflow instance destination」コマンドは、以下の写真に示すように、管理ステーションの宛先アドレス(以下写真では「Destination Address」)、レシーバーポート(以下写真では「Receiver Port」)、オーナー(以下写真では「Owner」)の情報を含みます。
sFlowの宛先情報の表示例
- 宛先アドレス(写真では「Destination Address」)は設定されなければ空白になります。
- 送付データグラム(写真では「Datagrams Sent」)は、スイッチのエージェントが、最後に有効化されてから管理ステーションに送信したデータグラムの数を示します。
- タイムアウト(写真では「Timeout」)はスイッチのエージェントが自動的にsFlowを無効化するまでの残り時間を秒で示します(管理ステーションによって設定され、時間の経過と共に減少します)。
- 最大データグラム数(写真では「Max Datagram Size」)には現在設定されている値が表示されます(通常はデフォルト値ですが、管理ステーションで設定できます)。
構文
- show sflow sampling-polling
上記のコマンドは以下の写真の例のように、スイッチ上のsFlowサンプリング情報、sFlowポーリング情報について示します。サンプリング情報を見るポートについて、範囲を指定するか、列挙することができます。
sFlowのサンプリング情報とポーリング情報の表示例
レシーバーインスタンスに関連づけるサンプリングインスタンスとポーリングインスタンス(括弧内に示されます)は動的に割り当てられるため、インスタンス番号が常に一致するとは限りません。
ポートでサンプリングまたはポーリングが有効になっているか、注意してください。また、レシーバーインスタンスのサンプリングレートまたはポーリング間隔が各ポートに設定されているか、注意してください。
SNMPv3の管理ステーション情報の表示
構文
- show snmpv3 user
上記コマンドは、スイッチにアクセスするためにVLAN 1上に設定された管理ステーションの情報を表示します。
例