CBQoS子ポリシー

NetFlow Analyzerでは、親ポリシーの下に子ポリシーを作成できます。

トラフィック ポリシーを作成する

トラフィック ポリシー(別称ポリシー マップ)を設定するには、policy-mapコマンドを使用します。policy-mapコマンドでは、トラフィック ポリシー名を指定したり、policy-mapコンフィグレーション モードを開始したりできます。こちらは、トラフィック ポリシングやトラフィック シェーピングなどのQoS機能を有効にするための前提条件です。

トラフィック ポリシーをトラフィック クラスに関連付ける

policy-mapコマンドを使用した後、classコマンドを使用して、トラフィック クラスをトラフィック ポリシーに関連付けます。トラフィック クラスは事前に作成する必要があります。親ポリシー作成解説を参照ください。

classコマンドの構文は次のとおりです。

class class-name
no class class-name

class-name引数には、class-mapコマンドを使用して以前のトラフィック クラスを作成したときに作成したクラスの名前を使用します(「トラフィック クラスを作成する」セクションの手順3)。

classコマンドを入力すると、自動的にpolicy-mapクラス コンフィグレーション モードに入ります。policy-mapクラス コンフィグレーション モードは、特定のQoS機能を有効にするために使用されます。

手順

トラフィック ポリシー(またはポリシー マップ)を作成し、1つ以上のQoS機能を有効にするには、次の手順で操作してください。

この手順では、1つ以上のQoS機能をの有効化に使用できる各種コマンドを紹介します。たとえば、CBWFQ(クラス ベース加重均等キューイング)を有効にするには、bandwidthコマンドを使用します。
メモ:使用できるコマンドや機能は、CiscoのOSタイプやハードウェアによって異なります。各OSやハードウェアのマニュアルを確認のうえ、設計・設定をお願いします。

設定手順

  コマンドまたは操作 目的
手順1 Router> enable 特権EXECモードを有効にします。
手順2 Router# configure terminal グローバル コンフィグレーション モードを開始します。
手順3 Router(config)# policy-map policy-name トラフィック ポリシーの名前を作成または指定し、policy-mapコンフィグレーション モードを開始します。
手順4 Router(config-pmap)# class {class-name |class-default} トラフィック クラスの名前(「トラフィック クラスを作成する」セクションで作成済み)を指定し、policy-mapクラス コンフィグレーション モードを開始します。
次の1つ以上のコマンドを使用して、使用する特定のQoS機能を有効にします。
手順5 Router(config-pmap-c)# bandwidth {bandwidth-kbps | percent percent } 輻輳中に、トラフィック クラスに保証される最小帯域を指定します。最小帯域保証は、kbps単位か使用可能な帯域全体の割合で指定できます(任意項目)。
手順6 Router(config-pmap-c)# fair-queue number-of-queues トラフィック クラスに予約されるキューの数を指定します(任意項目)。
手順7 Router (config-pmap-c)# police bps [burst-normal][burst-max] conform-action action exceed-action action [violate-action action] トラフィック ポリシングを設定します(任意項目)。
手順8 Router(config-pmap-c)# priority{bandwidth-kbps | percent percentage} [burst] ポリシー マップに属するトラフィックのクラスに優先順位を付けます(任意項目)。
手順9 Router(config-pmap-c)# queue-limit number-of-packets ポリシー マップで設定されたクラスに対してキューが保持できるパケットの最大数を指定または変更します(任意項目)。
手順10 Router(config-pmap-c)# random-detect [dscp-based | prec-based] WRED(加重ランダム早期検知:Weighted Random Early Detection)かDWRED(Distributed WRE)を有効にします(任意項目)。
手順11 Router(config-pmap-c)# set atm-clp ポリシー マップが設定されている場合、CLPビット(Cell Lost Priority:セル損失優先度)を設定します(任意項目)。
手順12 Router(config-pmap-c)# set cos{cos-value | from-field [table table-map-name]} 送信パケットのレイヤー2 CoS(Class of Service)値を設定します(任意項目)。
手順13 Router(config-pmap-c)# set discard-class value discard-class値でパケットをマークします(任意項目)。
手順14 Router(config-pmap-c)# set [ip] dscp {dscp-value | from-field [table table-map-name]} Type of Service(ToS)バイトのDSCP(DiffServ Code Point)値を設定して、パケットをマークします(任意項目)。
手順15 Router(config-pmap-c)# set fr-de インターフェースから送信されるすべてのトラフィックに対して、フレームリレー フレームのアドレス フィールドで廃棄適性(DE:Discard Eligible)ビット設定を1に変更します(任意項目)。
手順16 Router(config-pmap-c)# set precedence{precedence-value | from-field[table table-map-name]} パケット ヘッダーに優先順位値を設定します(任意項目)。
手順17 Route(config-pmap-c)# set mpls experimental value パケットが指定されたポリシー マップと合致する場合にMPLSビットが設定される値を指定します(任意項目)。
手順18 Router (config-pmap-c)# set qos-group{group-id | from-field [table table-map-name]} パケットを分類するために後で使用できるQoSグループ識別子(ID)を設定します(任意項目)。
手順19 Router(config-pmap-c)# service-policy policy-map-name 合致条件として使用されるトラフィック ポリシーの名前を指定します。トラフィック ポリシーのネストで利用ください(任意項目)。
手順20 Router(config-pmap-c)# shape {average | peak } mean-rate [burst-size [excess-burst-size ]] 指定されたアルゴリズムに従って、指定されたビット レートにトラフィックをシェーピングします(任意項目)。
手順21 Router(config-pmap-c)# exit policy-mapクラス コンフィグレーション モードを終了します(任意項目)。

トラフィック ポリシーは、service-policyコマンドを使用して別のトラフィック ポリシー内にネストできます。これは、「階層トラフィック ポリシー」と呼ばれます。別のポリシーを保持するこのポリシーは親ポリシーであり、ネストされたポリシーは子ポリシーと呼ばれます。

親子関係を持つポリシーのサンプル設定は次のとおりです。

  • Router(config)# policy-map child
  • Router(config-pmap)# class voice
  • Router(config-pmap-c)# priority 50
  • Router(config)# policy-map parent
  • Router(config-pmap)# class class-default
  • Router(config-pmap-c)# shape average 10000000
  • Router(config-pmap-c)# service-policy child
  • Router(config-pmap-c)# exit