アラートプロファイルの作成
指定した条件に合致したログをFirewall Analyzerが受信した際にアラートを発報することができます。
発報時には、WebUI上にポップアップとして表示されるだけでなく、メール通知により特定のユーザーに通知することも可能です。
作成可能なアラートプロファイル数に上限はありません。
複数のアラートプロファイルに該当するログを受信しアラートが大量に発生した場合、
解析処理の影響で一時的にパフォーマンスが低下する可能性があります。
新規アラートプロファイルの作成
以下の手順でアラートプロファイルを作成します。
- [設定]→[その他]→[アラートプロファイル]に移動
- [アラートプロファイル]画面右上の[追加]をクリック
- 任意のプロファイル名を入力し、プロファイルタイプを選択
以下の中からプロファイルタイプを選択
- アラートプロファイルを適用する対象装置を選択
※デフォルトではすべての装置が選択されています。 - [アラート条件の定義]で以下のいずれかを選択
- カスタム
ユーザー任意の条件を設定します。 - 事前定義
各種イベントタイプ(VPN、Severity、Attack、Security、Virus、Spam、Admin)に対して、事前にアラート条件を実装しています。
- カスタム
- [しきい値設定]の項目でアラートの優先度、アラート間隔を設定
- 通知設定
アラート発生時に毎回通知を行うか、任意のタイミングで1度のみ通知するか選択します。 - 通知を有効にする
[通知テンプレート]機能で作成したテンプレートを選択します。
以下、各プロファイルタイプの設定手順について記載します。
通常アラート
アラート条件をユーザーが任意にカスタマイズすることができます。
※上記、「新規アラートプロファイルの作成」手順と同様です。
- 対象装置を選択
- [アラート条件の定義]で以下のいずれかを選択
- カスタム
ユーザー任意の条件を設定します。 - 事前定義
各種イベントタイプ(VPN、Severity、Attack、Security、Virus、Spam、Admin)に対して、事前にアラート条件を実装しています。
- カスタム
- [しきい値設定]の項目でアラートの優先度、アラート間隔を設定
- 通知設定
アラート発生時に毎回通知を行うか、任意のタイミングで1度のみ通知するか選択します。 - 通知を有効にする
[通知テンプレート]機能で作成したテンプレートを選択します。
手順2で、[事前定義(Predefined)]を選択した場合、以下の各カテゴリから条件を選択します。
項目 | 説明 |
---|---|
Successful User Login | ログイン成功のイベント |
Successful User Logout | ログアウト成功のイベント |
Failed User Login | ログイン失敗のイベント |
Command Executed | コマンドが実行されたイベント |
Admin Events | すべての管理イベント |
Portscan Attack | ポートスキャン攻撃のイベント |
Attack Event | 攻撃のイベント |
Virus Event | ウイルスのイベント |
Spam Event | スパム攻撃のイベント |
Failed VPN Login | VPNログイン失敗のイベント |
High Severity Event | Severity Highのイベント |
Low Severity Event | Severity Lowのイベント |
Emergency Event | Severity Emergencyのイベント |
Alert Event | Severity Alertのイベント |
Critical Event | Severity Criticalのイベント |
Error Event | Severity Errorのイベント |
Blocked URL | URLへのアクセスがブロックされたイベント |
Denied Event | 拒否(Deny)イベント |
異常アラート
トラフィックの何らかの異常を検知する場合に選択します。 異常アラートは、NBA(Network Behavior Analysis:ネットワーク動作解析) として利用されます。
- 対象装置を選択
- [アラート条件の定義]で以下の中からレポートタイプを選択し、各条件を設定
- トラフィックレポート
- 攻撃レポート
- ウイルスレポート
- VPNレポート
- URLレポート
- ルールレポート
- [しきい値設定]の項目で、対象期間や重要度、異常の有無を確認する時間間隔を指定
- 通知設定
アラート発生時に毎回通知を行うか、任意のタイミングで1度のみ通知するか選択します。 - 通知を有効にする
[通知テンプレート]機能で作成したテンプレートを選択します。
異常アラートのサンプルシナリオ
シナリオ例
1時間に、送信元「192.168.x.x」からのトラフィックが100MBを超えた場合、重要度が「重大」のアラートを発報し、アラートが5回発生するごとにメール通知を送信する
※15分に1度、trafficが100MBを超えたかどうかを確認するように設定
- 条件を設定
レポートタイプ:トラフィックレポート
送信元:192.168.x.x(次の値に等しい) - しきい値を設定
期間:1時間
合計トラフィック
超過:100MB
アラートの重要度:重大
確認する時間間隔:15分 - 通知条件を設定
アラート発生回数:5th ※事前に作成した通知テンプレート(メール通知)を選択
以下のサンプル値で、Firewall Analyzerがログを受信すると、メール通知が送られます。
スケジュール時刻 | 時間範囲 | 総バイト数(MB) | アラート | メール |
---|---|---|---|---|
8月10日 10:00 | 9:00~10:00 | 104 | はい | なし |
8月10日 10:15 | 9:15~10:15 | 106 | はい | なし |
8月10日 10:30 | 9:30~10:30 | 200 | はい | なし |
8月10日 10:45 | 9:45~10:45 | 167 | はい | なし |
8月10日 11:00 | 10:00~11:00 | 154 | はい | あり |
帯域アラート
対象装置のインターフェースで使用する帯域の異常を検知します。
帯域アラートを設定するには、事前に[SNMP設定]で対象装置のSNMP情報を登録する必要があります。
- 対象装置を選択
- アラート条件を設定
対象のインターフェースを選択
トラフィックタイプ(受信トラフィック、送信トラフィック、合計トラフィック)を選択
トラフィックの条件、値を設定 - しきい値(優先度、アラート間隔)を設定
- 通知条件を設定
1度のみ通知を送信
通知を有効にする
アラートプロファイル一覧
作成したアラートプロファイルは、[アラートプロファイル]一覧に追加されます。
- プロファイル名
作成したアラートプロファイル名 - プライオリティ
アラートプロファイル作成時に指定した優先度(重大、警告、注意) - プロファイルタイプ
アラートプロファイルのタイプ(通常/Alert、異常/Anomaly、帯域/Bandwidth) - アラート
発報されたアラートの回数 - 通知テンプレート
アラートプロファイル作成時に指定した通知テンプレート名 - テンプレートタイプ
通知テンプレートのタイプ(Send EmailやSend Trapなど) - ステータス
アラートプロファイルの有効化、無効化状態 - アクション
アラートプロファイルに対する各種アクション(編集、コピー、アラート回数をクリア、削除、アラートの発生状況をPDFで出力)を実行できます。
各フィルターの値について
各アラートプロファイルで選択できるアラート条件の項目について以下に記載します。
通常アラート
- 重要度(syslogのプライオリティ値:emerg、alert、critical、err、warning、notice、info、debug、none)
次の値に等しい
でない - 受信(バイト)
- 送信(バイト)
- 継続(秒)
- プロトコル
- 送信元(送信元IPアドレス)
- ユーザー
- 宛先(宛先IPアドレス)
- URL
- ステータス(permit/deny)
- ファイル名
- ルール
- VPN
- ウイルス/攻撃
- プロトコル識別子
- メッセージ
- レコードタイプ
- ログID
- URLカテゴリー
- アプリケーション
- 送信元の国名
- 宛先の国名
次の値に等しい
でない
次の値を含む
次の値を含まない
次の値が開始文字列
次の値が終了文字列
異常アラート
- トラフィックレポート
日時
送信元
プロトコル
宛先
ユーザー
アプリケーション
送信元の国名
宛先の国名 - 攻撃レポート
日時
送信元
プロトコル
宛先
攻撃
メッセージ
重要度
送信元の国名
宛先の国名 - ウイルスレポート
日時
送信元
プロトコル
宛先
ウイルス
メッセージ
重要度
送信元の国名
宛先の国名 - VPNレポート
日時
送信元
プロトコル
宛先
ユーザー
VPN
VPNグループ - URLレポート
日時
送信元
プロトコル
宛先
ユーザー
カテゴリー
URL - ルールレポート
日時
送信元
プロトコル
宛先
ユーザー
ルール
メッセージ
送信元の国名
帯域アラート
- 受信トラフィック
- 送信トラフィック
- 合計トラフィック
<=
>=
Gbps、Mbps、Kbps、bps、%