IT管理者にとって、複数のコンピューターに手動でソフトウェアを配布する業務はかなり工数がかかります。特にクライアント管理の定常業務の一環として行わなければならない場合は、より大変です。
ソフトウェア配布とは、企業コンピューターに対して、ソフトウェアをインストール/アップデート/アンインストールする作業のことです。一般的にソフトウェア配布が実施可能な製品・サービスには次のような5つの機能を備えています。
- 最新ソフトウェアパッケージの作成や、ソフトウェアパッケージの保持
- ソフトウェアパッケージの配布対象(コンピューター)の設定
- 配布対象(コンピューター)へのソフトウェアインストール/アンインストール
- 配布後のアクティビティの設定
- 既存ソフトウェアのアップグレード
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ソフトウェア配布ツールの必要性
ソフトウェアの配布は、小規模ネットワーク環境の場合、手動で対応することも可能です。しかしながら、大規模ネットワーク環境の場合、ツールがないとIT管理者の工数/作業コストが増大する可能性があります。また手動対応の場合、最新バージョンのソフトウェアがインストールされていることを保証できません。そのためソフトウェア配布を一元管理できるツールが必要となります。
ソフトウェア配布を簡単に一元管理できるツール
ネットワーク上のすべてのコンピューターにソフトウェアを配布することは、特に大企業のIT管理者にとっては大変な作業です。例えば、コンピューターのOS/システム環境に応じて、業務時間外での配布実施、配布後のトラブル対応など、様々なことを考慮する必要があります。、また、ユーザー依存のインストール/アンインストールには、ウイルス感染等のセキュリティリスクも発生します。多くのコンピューターを使用する企業では、ソフトウェア配布の課題を解決するために、ツールを活用したソフトウェア配布を推奨します。
ManageEngineが提供する統合エンドポイント管理「Endpoint Central」のソフトウェア配布機能では、サーバーから安全にインストール、アップデート、アンインストールが可能です。Windows、Mac、Linuxが混在するネットワーク上のコンピューターへのソフトウェアの配布を管理画面から簡単に一元管理できます。
Endpoint Centralのソフトウェア配布機能で実現できることは、次の通りです。
- テンプレートによるソフトウェアパッケージの自動作成
- セルフサービスポータル
- 配布前アクティビティ
- 配布後アクティビティ
- ソフトウェアリポジトリの作成
- ソフトウェアパッケージのサイレントインストール/アンインストール
- ソフトウェア配布のスケジュール設定
- 特定ユーザーとしてのソフトウェア配布
テンプレートによるソフトウェアパッケージの自動作成
「テンプレート」は、各ベンダーのWebサイトからバイナリをダウンロードし、パッケージを自動作成する機能です。
IT管理者はEndpoint Centralを用いることで、テンプレートからパッケージを作成し、手軽に対象コンピューターにソフトウェアを配布できます。Endpoint Centralでは、5000以上のテンプレートが用意されています。
セルフ サービス ポータル
「セルフサービスポータル」は、IT管理者が公開したソフトウェアカタログから、エンドユーザー自身がソフトウェアをインストールできる機能です。
ソフトウェアのインストールは、エンドユーザーからIT管理者に対して、多くリクエストされますが、個別に対応する場合、多くの工数がかかります。セルフサービスポータルを利用することで、エンドユーザーから多くリクエストされるソフトウェアをセルフサービスポータルに公開し、エンドユーザー自身がソフトウェアインストールを促すことで、IT管理者へのインストール作業依頼を減らします。
配布前アクティビティ
「 配布前アクティビティ(英語)」は、ソフトウェアをインストール/アンインストールする前に、ソフトウェアバージョンのチェックやディスク領域の確保、スクリプト実行、レジストリ設定などを実施できる機能です。
ソフトウェア配布が失敗する主な原因の1つとして、対象コンピューターが前提条件を満たしていないことがあげられます。インストールの失敗原因の特定や、原因に対する問題解決には多くの工数がかかります。「配布前アクティビティ」を利用することで、インストール前にコンピューターが配布に対する要件を満たしているかどうかを確認できます。
配布後アクティビティ
「配布後アクティビティ(英語)」は、ソフトウェアのインストール/アンインストール後に、環境変数の設定、スクリプト実行、パスの作成、レジストリ設定などを実施できる機能です。IT管理者は一般的に、インストール後のソフトウェアの確認作業を実施する必要があります。例えば、エンドユーザーがアプリケーションを利用できること、古いバージョンのソフトウェアがアンインストールされていること、などです。
ソフトウェアリポジトリの作成
「ソフトウェアリポジトリ」は、Endpoint Centralサーバー内にソフトウェアパッケージを保存するために使用されます。ソフトウェアパッケージには、インストールファイルのパスと、インストールおよびアンインストールコマンドが含まれます。一度追加したパッケージは、何度でもソフトウェア配布に利用可能です。
同一ソフトウェアパッケージの配布
同じソフトウェアをインストールまたはアンインストールするために、別のパッケージを作成することは手間のかかる作業です。Endpoint Centralでは、特定ソフトウェアに一度パッケージを作成すれば、同一パッケージでMSI、EXE、MSU、APPX、MSPベースのソフトウェア配布を実行できます。
ソフトウェア配布のスケジュール設定
Endpoint Centralでは、スケジュールを設定し、任意のタイミングでソフトウェアを配布できます。例えば業務時間外にソフトウェアを配布することで、ユーザー/コンピューターがソフトウェアインストールの影響を受けないようにできます。ソフトウェアインストールを実施すると、コンピューターのパフォーマンスが低下し、エンドユーザーの業務に支障をきたす場合がありますが、業務時間外にインストールを実施することで、パフォーマンス低下を防ぐだけでなく、ネットワークトラフィックへの影響も最小限となります。
また、ソフトウェアのインストール前に、必要なインストール実行ファイルを対象コンピューターにダウンロードするオプションもあります。
特定ユーザーとしてのソフトウェア配布
Endpoint Centralでは、特定のユーザーとしてアプリケーションのインストール/アンインストールを実施できます。デフォルトでは、「システムユーザー」のアカウントでインストールされます。そのためエンドユーザーのアカウントは管理者権限を持っていない場合においても、ソフトウェアインストール可能です。
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