USBメモリの臨機応変な制御で、安全で便利なUSBデバイス管理

統合エンドポイント管理ソフト

USBデバイス管理とは?

USBメモリなど様々な種類のUSBデバイスを管理・制御

USBデバイス管理とは、IT管理者が、内部情報漏洩防止や外部からのウイルス感染対策を目的として、USBデバイス利用の管理・制限により、社内組織に接続されているコンピューターやネットワークを保護することです。

USBデバイスと言えば一般的にUSBメモリを連想しますが、USBインターフェースで接続する外部記憶装置を指します。外付けHDD(外付けハードディスク)やスキャナー、iPhoneなどUSBで接続するドライブには様々な種類があります。

USBメモリの使用を全面禁止にしている組織もありますが、バックアップデータの保存先としても利用でき、ハイブリッドワークなどでは便利に使えるのも事実です。むしろUSBメモリの全面的な使用禁止は柔軟性を欠き、かえって不適切な使用をまねく要因になりかねません。

そのためもっとも確実で安全にUSBデバイスを運用するには、USBデバイスの種類・コンピューターやユーザーの指定など、柔軟で細かな設定が可能なUSBデバイス管理・制御が必要になります。

USBデバイス管理をおろそかにすると・・・

コンピューターへ手軽に接続して利用できるUSBデバイスは重宝されますが、気づかないうちに、様々なトラブルを引き起こす原因となることがあります。なかでもUSBメモリは1TBなど大容量の製品も登場しており、かなり大きなデータを簡単に保存できるようになっています。

実際に過去の事例では、管理されていないUSBデバイスを利用したばかりに、以下のようなトラブルが報告されています。

【事例1】
従業員が私物のUSBドライブをウイルスに感染していることに気づかず業務用PCへ接続。接続したPCへウイルスが感染し、そのウイルスが社内ネットワークを介して社内に拡散してしまった。

【事例2】
従業員が私物スマートフォンを業務上利用。その従業員が退職する際、社内ネットワークへアクセスし、顧客データを持ち出したため、顧客情報が漏えいした。

このようにUSBデバイス管理を行っていない場合、一度トラブルが起きると、IT管理担当者は原因の特定や対策に時間を取られ、通常業務に支障をきたします。

不適切な管理体制がもたらすリスク

上記の事例以外にも、不適切なUSBデバイス管理・制御が原因で、大きなニュースに発展する事例は枚挙にいとまがありません。USBデバイス管理をおろそかにすることで、以下のようなリスクが考えられます。

1.ウイルス感染のリスク

USBメモリを介したウイルス感染として、Autorunウイルスが知られています。Windows OSの「自動実行(Autorun)」機能を悪用したウイルスで、USBメモリをパソコンに差しただけでウイルスを拡散させます。

2.紛失・盗難のリスク

USBメモリの小さくて簡単に持ち運びできるメリットが、管理方法が適切でないことによりデメリットへ変わります。2022年には46万人の市民の個人情報データを保存したUSBメモリが、担当者の不注意で一時紛失する出来事がありました。セキュリティ教育の徹底や紛失防止タグなどの対策も重要ですが、なによりルール違反をできない体制をあらかじめ整えておくことが重要です。

様々なUSBデバイスを制御し、情報漏えいの防止やウイルス感染のリスクを低減

コンピューター/ユーザーに対してUSBデバイスの利用を制御できます。ブロック設定したUSBデバイスが接続されると、利用が制限され、不正利用を防止します。デバイスのインスタンスIDを指定することで、特定のUSBデバイスを利用可能にする設定もできます。
またレポート機能によって、USBデバイスの利用を監査できます。コンピューター/ユーザーごとに、利用されたUSBデバイスの情報やUSBデバイスが利用された時間などをレポートとして出力します。

USBデバイスの制御方法

デバイス別の利用制限設定

マウス / CD-ROM / ディスクドライブ(USBメモリや外付けHDD等)など、デバイス別単位で利用を制限できます。

制御可能なデバイス
  • マウス
  • ディスクドライブ(USBメモリ/外付けHDD等)
  • CD-ROM/DVD-ROM ドライブ
  • ポータブルデバイス(スマートフォン/メディアプレイヤー等)
  • フロッピーディスク
  • Bluetooth
  • スキャナー/カメラ
  • プリンター
  • モデム
  • Appleのデバイス(iPad/iPhone/iPod)

USBデバイス制御は柔軟に設定できるのが◎

すべてのUSBデバイスを利用禁止にすることは、業務効率の低下などの理由で、従業員の反発を招く可能性があり、現実的とは言えません。
そのため、USB制御ソフトを選ぶ際には、柔軟な設定ができるかどうかがポイントになります。

ManageEngineが提供するEndpoint Centralも、クリック1つで幅広い設定ができるツールのひとつです。
Endpoint CentralのUSBデバイス管理機能では、コンピューター単位・ユーザー単位で、利用を制御するデバイスの種類を選択可能です。
また、利用を制限されたデバイスが管理対象のコンピューターに接続された場合、ユーザーの画面へポップアップ通知を表示でき、データの転送をブロックします。

【USBデバイス制御の設定画面】 【USBデバイス制御の設定画面】

ブロックされたデバイスの除外設定(利用許可設定)

暗号化済みのUSBメモリ、企業指定のデバイスのみ利用を許可できます。デバイスのインスタンスIDを指定することで、特定のデバイスの利用を許可にすることや、BitLockerによって暗号化されたデバイスをすべて利用許可にできます。

【デバイスの利用許可の設定画面】 【デバイスの利用許可の設定画面】

USBの利用を監視

管理中のコンピューターで利用されたUSBデバイスの一覧を表示できます。グループ/利用された期間/デバイスタイプなど条件を指定して、利用されたUSBデバイスを一覧で表示できます。ユーザー、デバイスの種類、インスタンスID、利用期間などを確認できます。さらにUSB監査レポートをPDF/CSV/XLS形式でエクスポート可能です。

【USB監査レポートの画面】 【USB監査レポートの画面】

PICK UP!

ブロックしたデバイスが管理コンピューターで検知された場合、利用を制限するとともに、ユーザーの画面にポップアップ通知を表示できます。
メッセージも編集可能なため、管理者の連絡先を表示して連絡を促すなど、幅広く運用をサポートします。
もちろん、アラートON/OFF機能も搭載しているので、安心してお使いいただけます。

【ユーザーに対するアラートの設定画面】 【ユーザーに対するアラートの設定画面】

このようにUEMツール Endpoint Central は、USBデバイスの持つ利便性を享受しつつ、細かな利用制限の設定により、USBデバイスの利便性と安全性を両立させた運用が可能です。

紛失などの人為的なミスを完全になくすことは困難ですが、事前に安全性を確保できるUSB制御体制を整えておくことで、コンプライアンスを守り、情報漏えいの防止やウイルス感染のリスクを低減できる、安全かつ便利なUSBデバイス運用を可能にします。

 
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