ブラウザ拡張機能 - Edge
Password Manager Proでは、ネイティブブラウザ拡張機能によりブラウザ全体でパスワードを安全に同期し、パスワード管理と自動ログイン動作を途切れることなく行うことができます。
拡張機能により、パスワードをWebサイトおよびWebアプリケーションに自動入力し、自動ログオンゲートウェイをセットアップしRDPとSSHセッションを起動できます。すべてのパスワード、リソースグループ、お気に入りおよび最近使用したリソースを表示でき、また、リソースを検索することもできます。
ブラウザ拡張機能が一度展開すると、バックグラウンドで稼働しているPassword Manager Proで、パスワード管理のほとんどを直接実行することができます。
注:セキュリティ上の理由から、パスワードは Password Manager Proインターフェース内では非公開ですが、開発者コンソールまたは同様のデバッグツールにアクセスできるユーザーはパスワードを表示できる可能性があることに注意してください。機密情報の取り扱いには注意し、パスワードの可視性に関連する潜在的なリスクを管理するために適切なアクセス制御が実装されていることを確認してください。
Edgeブラウザ拡張機能以外に、他に以下の拡張機能が利用できます:
本書では、Edgeブラウザ拡張機能について詳細に説明します。拡張機能、その設定のインストール手順および権限付きリソースの管理のサポート方法については、以下で詳細に説明します。
1.メリット
Edgeブラウザ拡張機能には、以下のようなメリットがあります:
- Password Manager Pro Webインターフェイスへアクセスせずに、ブラウザからWebサイトとアプリケーションに自動ログインが可能。
- 自動ログオンとユーザー名/パスワードコピーの専用アイコンで操作を簡素化。
- [リソース説明]アイコンでリソースについて詳細情報を表示。リソース名をクリックすると、関連づけられたアカウントを一覧表示。
- 一元検索バーで、リソース操作時に指定したリソース名、DNS名等でリソースを検索。
2.拡張機能のインストール手順
- Microsoft Edgeブラウザを開き、 [設定など]アイコンをクリックするか、Alt+Fを同時に押下します。
- 右ペインに表示される[拡張機能]をクリックします。
- [他のストアからの拡張機能を許可します。]を有効にし、表示されるポップアップで[許可]をクリックします。
- Chrome Webストアに移動し、PMPを探します。
- [Chrome に追加]をクリックし、表示されるポップアップで[拡張機能を追加]をクリックします。
- インストール後、ブラウザのアドレスバーの末尾にPassword Manager Proのアイコンが表示されます。そのアイコンをクリックし、表示された指示のとおりPassword Manager Proアカウントの認証情報を入力します。Password Manager Proが稼働している ホストの名前を入力し、接続ポートを指定します。
- 資格情報を入力します。ブラウザ拡張機能は、Webコンソールで利用可能なすべての種類のログイン(ローカル/AD/LDAP/RADIUS)をサポートしています。
これで、Password Manager Pro拡張機能がEdgeに正常に追加されます。
3.サポートされている操作の種類
Password Manager ProのGUIにアクセスしなくても、ブラウザ自体からWebサイトやアプリケーションに自動的にログインできます。[すべてのパスワード] タブに表示されているリソースをクリックすると、そのリソースに関連付けられているアカウント名が表示され、いずれかのアカウントを再度クリックするとパスワードが表示されます。自動ログオンとユーザー名/パスワードのコピー操作のアイコンが表示されます。パスワードを再度クリックすると、アカウントの説明を表示できます。
3.1 パスワードを表示
ブラウザ拡張機能の[All Passwords]タブをクリックして、すべてのパスワードのリストを表示できます。また、[Resource Groups]タブをクリックして、リソースグループ固有のパスワードを表示することもできます。ここで、ブラウザ拡張機能は、Password Manager Pro Webインターフェイスに表示されるグループと関連づけられたリソースグループおよびアカウントとツリー構造が同じです。[Resource Groups]タブからその特定リソースグループと関連づけられたアカウントのパスワードを簡単に表示できます。
3.2 すべてのリソースを検索
リソース名、ユーザー名、DNS名、ユーザーアカウント、リソースの種類、リソース説明、部門の場所、ドメイン名、すべてのリソースまたは追加カスタムフィールド等の条件に基づいて、ブラウザ拡張機能から直接、パスワードを検索できます。
3.3 RDPとSSHセッションの自動起動
[Auto Logon]アイコンをクリックして、WebサイトおよびWindows/Linuxリソースに直接接続を確立します。
- Linuxリソースの場合、SSHまたはTelnetを選択します。
- Windowsリソースの場合、Windows Remote DesktopまたはRDPコンソールセッションを選択します。
- ウェブサイトの場合、URLを直接開きます。
3.4 Webサイトまたはアプリケーションでユーザー名とパスワードを自動入力
Webサイトやアプリケーションのログインページにいる場合、およびそのサイトまたはアプリケーションの認証情報がすでにPassword Manager Proにある場合は、ユーザー認証情報フィールドに表示される[ブラウザ拡張機能]アイコンをクリックして、アカウントを選択します。対応するユーザー名とパスワードが自動入力されるため、手動で同情報を提出して自動ログオンすることができます。
重要メモ:
Password Manager Proブラウザ拡張機能は、Password Manager Proヴォルトから、保存された認証情報を安全に取り込み、対象の拡張機能Webページ/Webサイトのフォームに自動入力するように設計されています。この機能では、ユーザーは、WebサイトおよびWebアプリケーションに自動ログインできるため、認証情報を手動で入力する必要がありません。
この機能は、便宜上のもので、認証情報がクライアント側のブラウザで提出されるため、フールプルーフシステムではありませんので、注意してください。そのため、クライアント側のブラウザとユーザーシステムで必要なセキュリティ対策を実行したかどうかを確認してください。
3.5 お気に入り
このオプションでは、お気に入りとしてマークされたよく使用するパスワードすべてのリストにすぐにアクセスできます。このオプションでは、お気に入りのリソースおよびそのパスワードを簡単に特定できるため、毎回リスト全体をスクロールする必要がありません。[星]アイコンを選択して、[すべてのお気に入り]画面から、パスワードをお気に入りとしてマークできます。
3.6 最近の使用
ブラウザ拡張機能の[Recently Used]タブをクリックして、最近アクセスしたパスワードのリストを探します。
3.7 ユーザー名またはパスワードをコピー
ユーザー名またはパスワードをコピーし、必要に応じて、他の一部の場所に貼り付けることができます。
3.8 ファイルのダウンロード
デジタルファイル、証明書および文書を必要に応じて、拡張機能からダウンロードできます。
3.9 パスワードアクセス要求/リリース
お使いのWebコンソールでアクセス制御ワークフローを構成して特別レベルのセキュリティを設定した場合、ブラウザ拡張機能はユーザーにアクセス要求と、コメントまたはチケットidを提出してパスワードにアクセスするように求めます。管理者は、必要に応じて、ユーザーのアクセス要求に対して承認を許可または拒否できます。
注:ブラウザ拡張機能のアクセス制御メカニズムは、Webコンソールで構成したまま作動します。
4.設定
4.1 クリップボードを消去
コピーしたデータをクリップボードに保持する期間を秒単位で指定します。クリップボードをクリアしない場合は、値として「0」を入力します。
4.2 自動ログアウト時間
セッションがログイン状態を維持する時間 (分単位) を指定します。ブラウザ拡張機能でセッションからログアウトしないようにするには、値として「0」を入力します。Web インターフェイスと拡張機能に指定されている自動ログアウト時間は、互いに独立しています。ただし、Web インターフェイスに指定されているのと同じ自動ログアウト時間をブラウザ拡張機能にも適用できます。これを行うには、以下の手順に従ってください。
- Password Manager ProWebインターフェースを開きます。[管理]タブ→[セットアップ]→[一般設定]に移動し、左ペインから[ユーザー管理]をクリックします。
- [X分間操作のないユーザーを自動的にログオフ(自動的にログオフしない場合は 0 を設定)]オプションから、自動ログアウトされる時間を指定し、[ブラウザの拡張機能を使用して、ユーザーのセッションタイムアウトの最大時間制限を強制。]チェックボックスにチェックを入れます。
4.3 拡張機能によるパスワード保存の要求を防止
このオプションを選択すると、ログイン時にブラウザがパスワードの保存を求めるプロンプトを表示しなくなります。オプションを選択したら、表示されるポップアップで[許可]をクリックして、ブラウザがこれ以上プロンプトを表示しないようにする許可を確認します。
4.4 拡張機能によるアカウント追加の要求を防止
このオプションを選択すると、ブラウザ拡張機能がログイン時にパスワードの保存を要求するのを防止します。ただし、このオプションがオフの場合、Password Manager Pro は、Web サイトにログインしようとするときにアカウントの追加を要求します。アカウントの詳細は、Password Manager Pro Webインターフェイスにエンタープライズアカウントとして保存されます。
4.5 オートフィルを有効化
ブラウザがデータを自動入力し、そのデータの提供を許可する場合は、このオプションを選択します。
4.6 Webインターフェイスにログインしたとき拡張機能に自動ログイン
ブラウザ拡張機能をWebコンソールのログインと同時に有効にする場合は、このオプションを選択します。
注:お使いのWebコンソールで[チケットシステム統合/パスワードの取得理由]設定を有効にした場合、ブラウザ拡張機能は、パスワードにアクセスするときは必ず、チケットid/取得理由を入力するようにプロンプト要求が行われます。