端末設定の配布(「構成」)
構成の概要
Endpoint Centralは、管理者によるアプリケーション、システム設定、デスクトップ設定、セキュリティーポリシーの一括設定を支援するために「構成」機能を提供しています。これらは管理対象コンピューターの基準設定に特に役立ち、ターゲットはユーザーレベルまたはコンピューターレベルで選択できます。コレクション機能を使用して、構成のグループをまとめて適用することもできます。生産性の低下を最小限に抑えるために、選択した構成は、ユーザーのサインイン時またはコンピューターの起動時(適用された構成のタイプによって決まります)に有効になります。適用された構成のステータスもいつでも追跡できます。
以下を適用することで、ネットワーク全体の設定を標準化します。
構成の詳細については、次に示すドキュメントを参照してください。
- ユーザーに対する構成: このセクションでは、Endpoint Centralを使用して配布できるさまざまなユーザーベースの構成とそれらを定義する手順について説明します。
- コンピューター構成: このセクションでは、 Endpoint Centralを使用して配布できるさまざまなコンピューターベースの構成とそれらを定義する手順について説明します。
- コレクション: このセクションでは、構成のコレクションの定義と それらを複数のユーザーやコンピューターに同時に配布 するために必要な手順について説明します。
- ターゲットの定義: このセクションでは、構成またコレクションを配布するターゲットの定義について説明します。
- 実行設定: このセクションでは、構成定義中の実行の設定について説明します。Endpoint Centralでは、[実行設定]オプションを使用して再試行プロセスを自動化できます。
- 構成とコレクションの管理: このセクションでは定義済みの設定の管理について説明します。次の項目に関する情報を提供します。
- Endpoint Centralサーバーに表示されるさまざまな構成のステータス
- 構成またはコレクションの変更
- 定義済みの構成またはコレクションのステータスの表示
- 配布の一時停止
- 一時停止された配布の再開
- 構成レポート: このセクションでは、Endpoint Centralを使用して定義し、配布する構成に関する詳細なレポートの表示について説明します。このレポートで各構成のステータスを表示することもできます。
構成の作成
構成は、コンピューターまたはユーザーに対して定義できます。構成を新規に定義することも、定義済みの構成テンプレートを使用することもできます。構成のグループを作成して、それらをコレクションとして展開することもできます。
構成の定義は、4つの手順から成るプロセスです。次の手順で構成します。
- 構成の名前と説明を入力します。
- 次の項目を含む構成を定義します。
- パッケージの構成
- 展開の構成
- ターゲットを定義します。
- 実行の構成を行います。
構成を定義した後で、ネットワーク内の特定のターゲット(コンピューター/ユーザー)に適用する必要があります。
構成の適用
Endpoint Centralを使用して構成を展開すると、構成と 必要なファイルがEndpoint Centralサーバーに保存されます。ネットワーク内のクライアントコンピューターにインストールされているEndpoint Centralエージェントが、Endpoint Centralサーバーに接続してこの情報を収集し、特定のクライアントコンピューターに構成を適用します。エージェントは次の間隔でサーバーに接続し、必要な情報を収集します。
- ユーザー固有の構成:ユーザーがサインインしたときと、その後ユーザーがドメインからサインアウトするまで90分ごと
- コンピューター固有の構成:コンピューターが起動したときと、その後システムがシャットダウンされるまで90分ごと
失敗した構成の再適用
構成をクライアントコンピューターに展開したときに、さまざまな理由により、一部のコンピューターで展開が失敗することがあります。このような場合は、構成を再展開できます。Endpoint Centralでは、[実行構成]オプションを使用して再展開プロセスを自動化できます。このオプションにより、次のことが可能になります。
- 構成の展開に失敗したコンピューターで、エージェントにこの構成の適用を再試行させるかどうかを指定します。
- エージェントに構成の展開を試行させる回数を選択します。また、指定した回数のうち、次の場合に構成を配布する回数を指定できます。
- ユーザーサインイン時
- コンピューターの90分間の更新サイクル完了時
指定した入力に基づいて、次のいずれかが起きるまで、配布に失敗したコンピューターで構成が再配布されます。
- 配布が成功した
- 最大再試行回数に到達した
構成の復元
Endpoint Centralでは、構成作成時に作成した構成はバックアップされません。そのため、作成した構成を覚えていることが非常に重要です。 多くの場合、構成を復元することはできません。しかし、以前に作成した構成を変更して、構成を再配布できます。
例
次の状況で、構成を変更して再配布できます。
- ソフトウェアアプリケーションをインストールするために構成を配布したと仮定します。構成を復元し、ソフトウェアアプリケーションのアンインストールができるように構成を変更できます。次の項目を変更して、構成を変更する必要があります。
- 操作タイプをインストールからアンインストールへ
- パッケージのタイプ
パッケージにアンインストールの文字列が必要です。
- セキュリティーポリシーに関連する構成を復元する場合は、ポリシーを変更し、必要に応じて構成を変更できます。たとえば、コンピューターのデスクトップの壁紙を変更するオプションを無効にするための構成を作成したと仮定します。ポリシーを再配布する前に、構成を変更し、壁紙を変更するオプションを有効するようにポリシーを変更することができます。