Windows PCのパッチ管理とは?
Windows PCのパッチ管理は大きく2種類
Windowsのパッチ管理には大きく分けて2種類があります。それは「Microsoftの更新プログラム適用」と「Microsoft以外のソフトウェアのセキュリティパッチ適用」の2つです。Windows OSのパッチ(更新プログラム= 毎月の品質更新プログラムと 年に1回の機能更新プログラム)のみが注目されがちですが、Microsoft 以外のソフトウェアのパッチについても適切な管理が必要です。IT管理者はこれら2種類のパッチ管理を適切に実行し、組織のセキュリティを高める必要があります。
Windowsは狙われやすい?!
NetMarketShare の統計によると、デスクトップPC/ノートPCのOSにおける最新のシェアは、Windowsが84.76%(2023年7月時点)と高いため、攻撃の対象になりやすいのが現状です。Recorded Futures社が公開しているレポート「Soft Target: The Top 10 Vulnerabilities Used by Cybercriminals」によると、2017年のサイバー攻撃に使われた脆弱性の上位10個の内、7個がMicrosoft製品のものでした。(2017年の残り3つはAdobe製品ですが、2015年と2016年においては、Adobe製品の脆弱性の方が攻撃に利用されていました。)
また2017年は、IT管理者に「パッチ管理による脆弱性対応の必要性」を再認識させる事件も起きました。その一つが、ランサムウェアのWannaCryによる事件です。 WannaCry は 、 脆弱性攻撃ツールのEternalBlueを利用していましたが、該当の脆弱性修正パッチは、感染が確認される 1 ヶ月前に Microsoft からリリースされた月例セキュリティ更新プログラムに含まれていました。結果論ですが、事前に更新プログラム・セキュリティパッチを適用できていれば、WannaCryの感染やその他EternalBlueを利用した攻撃を未然に防止できていた可能性があり、適切なパッチ管理の重要性がわかります。
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IT管理者を悩ませるパッチ管理の課題
脆弱性対応を行うためには適切なパッチ管理が必要ですが、どのような課題があり、どのように管理するのがよいのでしょうか。IT管理者からよくお聞きするパッチ管理の課題としては、次のようなものがあります。
- JVN 等から最新の脆弱性情報を常に把握するのが大変
- 各コンピューターのパッチ適用状況の可視化が出来ていない
- 各ベンダーのサイトから手作業でパッチをダウンロードするのが大変
- パッチを正常に適用できるか、また適用後に不具合が生じないか不安
- パッチ配布が業務に影響しないか不安
- コンプライアンス対応などで必要なレポートを作成するのが大変
これらの課題を解決し、素早く脆弱性に対応するためには、手作業では限界があります。そのため多くの組織では、「ツールの導入」を進めています。
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無償ツールを利用する場合の問題
Windowsのパッチ管理においては、Windows Server Update Services(WSUS)や Active Directory のグループポリシーを利用して、Windows PC のパッチ管理を行っている組織もあります。それらは無償で利用できるため、費用削減を求められている組織にとっては重宝するものです。
しかし、WSUSなどは有用なツールであることは間違いないですが、WSUSを導入したために新たな問題(可視化や自動化、パフォーマンスの問題など)に直面し、別ツールを導入する組織が多いのも事実です。
またWindows 10からこれまでのサービス形態と変わり、更新プログラムの管理が非常に重要になりました。このような状況においては、「自動パッチ管理ツール」を導入し、運用負荷の少ない脆弱性対応や更新プログラム対応を求めるIT管理者が多くなってきています
Patch Manager PlusによるWindowsのパッチ管理
パッチ管理を完全自動化
Patch Manager Plus は、Windows、macOS、Linux端末への自動パッチ配布だけではなく、850種類を超えるサードパーティ製品のパッチ配布を行える「自動パッチ管理ツール」です。一連の作業を「完全自動化」することができるため、「脆弱性対応の負担削減」と「素早い脆弱性対応によるセキュリティ向上」を同時に実現することができます。製品の特徴としては、次のようなものがあります。
- 最新の脆弱性情報の自動収集
- 端末自動スキャンによる欠落パッチの可視化
- ベンダーサイトからの自動ダウンロード
- テストグループを利用したパッチ適用テスト
- 配布タイミング制御などを利用したパッチ配布
- コンプライアンス対応などに利用できる強力なレポート
Patch Manager Plusのこれらの機能を利用することで、「Microsoftの更新プログラム適用」と「Microsoft以外のソフトウェアのセキュリティパッチ適用」という2種類のパッチ適用を、効率的に実施できるようになり、Windows端末の素早い脆弱性対応が実現可能です。
サポートしているWindowsについて
サポートしているWindows OSとサードパーティ製品につきましては、こちらをご参照ください。
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