FinTech(フィンテック)と呼ばれる金融とテクノロジーを組み合わせたサービスの登場など、金融業界のサービス競争はより一層激化しています。金融機関を取り巻く規制は頻繁に改正されており、その改正への対応や、消費者目線のテクノロジーの導入など、金融機関は消費者向けITサービス全般に資本を集中させています。その結果、ますますテクノロジーとデータが重視されるようになり、卓越した顧客サービスと堅牢なセキュリティが、競合他社との重要な差別化要因になっています。
多くの金融機関は、他の業界に先駆けてデジタル・トランスフォーメーション(DX)にいち早く着手しており、IT部門がその成功のカギを握っています。世界的なパンデミックによって、金融機関はニューノーマルへの対応力も求められるようになりました。継続的なDXと新しい働き方の組み合わせによって、IT部門はエンタープライズサービスを24時間体制で従業員に提供する必要性が生まれました。ベストプラクティスに沿った サービス管理プラットフォーム がなければ、従業員に優れたサービスを提供することは難しいでしょう。
金融機関が直面している課題は次の通りです。
銀行業務に影響を及ぼす重大インシデントへの対応
銀行などの金融機関は「常時接続」が基本となる各種サービスを提供するため、膨大な数のアプリケーションを管理しています。クレジットカードやATM、決済ゲートウェイ、オンラインバンキングなど、顧客に提供されるほぼ全ての銀行サービスはITによって支えられています。さらに金融サービス業では膨大な量の個人情報や財務データを、オンプレミスやクラウド上のサーバーに保管しています。
「時は金なり」と言うように、コストが発生するサービス停止は、何としてでも回避したいインシデントです。予定外のダウンタイムやインシデントが繰り返されると、管轄の省庁から罰則を受ける恐れもあります。ITがビジネス活動の要(かなめ)となった今、先手を打った インシデント管理・問題管理のアプローチがなければ、金融ビジネスはやがて行き詰ってしまいます。
複雑なIT環境の監視と管理
金融機関は支店とデータセンターを結ぶ多数の異なるIP/MLSネットワークを管理しています。優れたサービスを提供するには、これらのIT資産のパフォーマンスを確保しなければなりません。保険会社などではITGC、HIPAA、ISO 27002、SOX、FDICIA、サービス組織統制(SOC 1, SOC 2, and SOC 3)などの情報セキュリティおよびリスク管理基準への準拠も求められます。
これらを確実に管理するための第一歩が、ITインフラの可視化です。スタンドアロンのワークステーションやネットワークスイッチ、そしてデータセンターまで、CMDB(構成管理データベース) によって重要なセキュリティ依存関係を検出し、マッピングする必要があります。
ITチ―ムはアプリケーションやネットワークの監視、デバイス管理にも注意しなければなりません。ITOM(IT運用管理)ソリューションはこれらのプロセスにおけるコンプライアンスとコントロールに役立ちます。このようなITOMソリューションがサービスマネジメントプラットフォームで一元管理されていない場合、ITチームはサイロ化を招き、大規模な変更やリリースなどの決定に支障を及ぼす恐れがあります。
一貫したサービスの提供
従業員に優れたサービスを提供することで、顧客へのサービスも向上できます。金融機関は従業員向けサービスを戦略的に合理化させる必要があります。また部署や勤務地・役割に応じて従業員が受ける権利のあるサービスを臨機応変に提供することも重要です。これによってガバナンスと情報セキュリティの基準に準拠できます。
従業員がサービスを要求し、インシデントを記録する際の窓口が ITサービスデスク です。適切な セルフサービス機能 と ナレッジマネジメント機能によって、顧客と同等レベルのサポートを従業員にも提供しなければなりません。もし使いやすいインターフェイスがない場合、従業員は欲しい情報を得られず、ITサービスデスクは些細なチケットが山積みになってしまいます。
働きやすい環境の確保
銀行などの金融機関はリモートワークに更なる柔軟性を持たせることが、今後の利益につながることを認識しています。世界規模の大手銀行などではハイブリッドワークを採用し、従業員の確保に務めています。
従業員が効率的に働くことができ、金融サービスが滞りなく機能するには、リモートアクセス・ポリシーを適用した安全な作業環境が必要です。IT資産の準備・提供・保守以外にも、従業員の入社・退社手続き、保険の更新、施設管理、給与計算などITチームが関係するサービスは実に様々です。
一元化されたサービス管理プラットフォームがなければ、IT部門と管理部門は煩雑なプロセスに時間を取られ、これらのサービス提供を断片化させ、従業員にストレスを与えることになりかねません。
ITサービスデスクは業務のスピードアップと従業員の満足度をともに向上させる必要があります。つまり自社開発のチケット管理システムや旧来型のITSMでは、サービス管理チームはやがて対応しきれなくなるでしょう。
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標準搭載の連携機能とすぐに使えるITSM機能を活用して、インシデント管理を組織化します。スピーディーなインシデント対応ワークフローを構築し、便利な自動化の設定もできます。
- ネットワーク監視のアラームやアプリケーションのトラブルからチケットを起票し、予期せぬ停止を回避。
- ビジネスルールを柔軟に設定でき、チケットの振り分け・割り当て、クローズを 自動的に実行。
- PinkVERIFY認定の問題管理機能で原因分析を行い、潜在的な問題を抽出します。
- 視覚的にわかりやすいキャンバス上にリクエストのライフサイクルをカスタマイズ作成し、ワークフローを作成。チケットのライフサイクル全体を通じて技術者を誘導できます。
- SLAを確立し、先手を打った素早いマルチレベルのエスカレーションによってタイムリーな解決を図ります。
- 包括的なナレッジベースを構築することで、L1チケットを回避し、従業員が自ら問題を解決できるようにします。
世界各地の拠点に点在するITおよび非ITインフラを検出しマッピングできます。ライセンスの順守状況、IT経費、資産減価償却を把握することで、IT資産をより適切に管理できます。
- Windows、Linux、macOSのデバイスをスキャンし、 資産を検出。
- リアルタイムのダッシュボードで在庫管理、ソフトウェア利用状況 を最適化。
- 高度なリモートコントロール機能で、エンドユーザーにシームレスなリモートサポートを提供。
- 包括的なCMDBで人・資産・サービスの業務関係を把握。
- ライセンスの順守状況を追跡し、不正ソフトのインストールを検出し監査に対応。
サービス要求、ナレッジベースの閲覧、お知らせの表示などを1つのコンソールから実行できるようになります。統一されたわかりやすいポータルで、従業員がエンタープライズサービスへアクセスしやすくなります。
- オムニチャネルサービス管理プラットフォームと、エンタープライズセルフサービスポータルを導入し、アクセスしやすい環境を確保。
- フィールドとフォームのルールを活用した動的フォームを使用して、総合的なサービスカタログを構築します。
- ローコードのDeluge IDEを使用した自動化によって、技術者を煩雑な業務から解放。
- エンタープライズサービスマネジメント により、実績のあるITSMの原則を設備・人・財務など他の管理部門に拡大。
- ServiceDeskPlusをHRMSやERPシステムなどのアプリケーションと連携し、Webhook、カスタムアクション、コールバック機能を使用してタスクを実行。
複雑な変更プロセスを簡素化・迅速化し、ビジネス戦略を予定通りに進められます。ITSMを可視化することで、日常のサービスデスク業務と銀行インフラの大規模な変更の相乗効果が得られます。
- 様々な変更を処理するための 変更ワークフロー をドラッグ&ドロップで計画・構築。
- 承認、通知、フィールド更新など、変更ワークフローの各ステップにおいて自動化が可能。
- 変更チケットからプロジェクトを作成し関連付けることで、手順を踏んだ変更が可能。
- 標準搭載のレポートならびに分析機能によって、サービスマネジメントの運用状況における洞察や知見を収集。
技術者とエンドユーザーの役割を作成・設定し、セキュリティプロトコルとアクセス設定を実装します。ServiceDeskPlusはGDPR(EU一般データ保護規則)に準拠しており、様々な情報保護規則を確実に順守できます。
- ユーザーグループを作成し、特定の従業員に対してのみ、重要ななサービスを提供。
- 他のデータと区別するために、特定のデータ領域では個人を特定できる情報(PII)であることをマークで指示。
- 個人情報の匿名化や削除により、従業員の忘れられる権利にも対応。
- リクエストチケットの追加フィールドから収集した機密情報を暗号化。
- カスタムアクセスロールと権限を作成することで、サービスデスクのデータを区分化。
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