QoS


QoS あるいはQuality of service は、どのように有効に利用可能な帯域をWAN で使っているを決定する、最も重要な要因です。 それは、利用可能な帯域の全体的なユーザーエクスペリエンスのインデックスでもあります。

 

QoS 機能は、デフォルトでは、トップDSCP 入力側レポートを一覧表示します。 アプリケーション表示リンクをクリックすると、DSCP から成るアプリケーションの一覧とともに、様々なDSCP 値を一覧表示します。 各々のアプリケーションとDSCP グループ全体により、トラフィックおよび総トラフィックの% 使用率の詳細も一覧表示します。 DSCP 値の隣のdscp-in-graphdscp-in-graphのアイコンをクリックすることで、ポップアップスクリーンで詳細トラフィックグラフが表示されます。

 

DSCP

 

DSCP グループは、DSCP グループ参照リンクをクリックすることで参照されます。 DSCP グループがこれまでにひとつも生成されていなければ、適切なメッセージが表示され、ユーザーは、DSCP グループを生成するように指示されます。 ページの底部は、トップDSCP 入力側トラフィックを円分布として一覧表示します。

 

レポートを表示する期間は、上部の時間選択バーを用いることにより制御することができます。

 

ToS(Type of Service)

 

インターネットはそれ自身、特定のアプリケーションあるいはユーザーに関するパスを最適化する直接的な情報を持たないため、IP プロトコルがひとつの特別なパケットに関して、重要であるという重みをかけるかについて、インターネット層にヒントを伝えるための上位層プロトコル用の基盤を与えます。  この基盤は、"Type of Service" 基盤、略して "TOS" 基盤です。

 

TOS 基盤は、IP データグラムヘッダ内の「Type of Service」オクテットの特徴のひとつです。 「Type of Service」オクテットは、3つのフィールドから成ります。 最初の3ビット(0, 1, 2)は最初のフィールドに"Precedence"とラベル付けされ、データグラムの優先度の重要性を示します。 2番目のフィールドは、"TOS"とラベル付けされ、ネットワークがどのようにスループット、遅延、信頼度およびコスト間のトレードオフを行うかを示します。最後のフィールドは、上部に "MBZ("must be zero"の意) とラベル付けされますが、現在、未使用となっています。 データグラムの発信元は、このフィールドをゼロに設定します(当該ビットを利用するインターネット プロトコル検証に参加しない場合)。  ルーター、およびデータの受信者は、このフィールド値を無視します。このフィールドはフラグメンテーション上にコピーされます。

 

TOS フィールドの仕様

 

TOS フィールドの値の書式(バイナリー数として表示):

 

      1000 最小遅延
       0100 最大スループット
      0010 最大信頼度
       0001 最小貨幣原価
      0000 標準サービス
 

              
TOS フィールドで使われている値は、"TOS values"として参照され、IP パケットのTOS フィールドの値は、"requested TOS" として参照されます。  TOS フィールド値 0000 は、"default TOS"として参照されます。 この仕様により、ToS 値は一群のビット数ではなく整数であると再定義されるため、2つのToS値の論理的OR を計算することはもはや重要ではありません。  例えば、要求されたToSが1110 であるパケットに関する、ある低遅延パスを選択することは、ルーターにとっては深刻なエラーになります。それは単に当該ルーターが前の"遅延ビット"が設定されたと述べていることによります。

上記に挙げた5つの他の値の意味は定義されていませんが、これらは完全に正当な TOS 値であり、ホストとルーターは決して、これらの使用を排除してはなりません。 デフォルト TOS だけが特別です。 ホストあるいはルーターはToS値間でいかなる区別もつける必要はありません。

例えば、ToSフィールドを1000(最小遅延)に設定することは、データグラムによって取られるパスにおいて、ユーザーが"遅いと考える遅延"が発生すると保証するわけではありません。  ネットワークはパス遅延に関する、それの(しばしば不完全な)情報に基づいて、利用可能な低遅延パスを選択しようと試みます。  ネットワークはデータグラムを破棄しません。その理由は単にネットワークは利用可能なパスの遅延が"高過ぎる"と信じているためです。利用可能なパスの遅延は、(実際、ネットワーク マネージャーがルーティング メトリクスの創造的な利用を通じてこの振る舞いを乗り込えることができますが、これは次に述べるように強くはお薦めできません。すなわち、ToSフィールドを設定することは、それが利用可能でないときサービスを拒否するよりはむしろ、それが利用可能であるときより良いサービスを提供することを目的としています。)

 

ルーティングにおけるToSフィールドの利用

ホストとルーターの両方とも、宛先へデータグラムを運ぶ適切なパスを選択するとき、データグラムのToSフィールド値を考える必要があります。本セクションで、そのようにするための機構を議論します。

ひとつのパケットのToS値が実際にある特定のルーティング ドメイン内で採用されるパスに影響を与えるかどうかは、ルーティング ドメインのネットワーク マネージャーによりなされる選択によります。  多くのルーティング ドメインで、パスはデータグラムの中のToSフィールドに基づいてルーターが異なるパスを選択する理由がないという性質において 十分に一様です。 そのようなルーチンドメイン内部では、ネットワークマネージャーは、default (0000) TOS に関するルーターを定義することによってのみ、ルーティングデータベースアップデータとルーティングプロトコルアップデートのサイズを制限する方針を選ぶ可能性があります。

 

ホストもルーターも、TOS がローカルルーチンドメインでのルーティングに影響を及ぼすかどうかのいかなる明確な知識も持つべきではありません。

 

固有の制限:

 

全ての固有な制限の中で最も重要なのは、TOS 基盤が厳密にアドバイザ的機構であるということです。 ホストもルーターも、TOS がローカルルーチンドメインでのルーティングに影響を及ぼすかどうかのいかなる明確な知識も持つべきではありません。 それには2つの理由があります:

Copyright c ZOHO Japan Corporation All Rights Reserved. All Rights Reserved.
ManageEngine