データベースの移行

このオプションを使用すると、AD360の組み込みデータベースサーバー(PostgreSQL)をMS SQL ServerまたはPostgreSQLサーバーの別のインスタンス(pgSQL)に変更できます。

覚えておくべき重要なポイント

  • サポートされているデータベースの移行:
    • pgSQL ServerからMS SQL ServerまたはpgSQL Serverの別のインスタンスへの移行
    • MS SQL ServerからpgSQL ServerまたはMS SQL Serverの別のインスタンスへの移行
  • サポートされているデータベースバージョン:
    • pgSQL: 9.2から9.5
    • MS SQL:2005以降
  • 移行前に、データベースのバックアップの取得が必要です。

前提条件

MS SQLの場合

  • SQL Serverがインストールされているディレクトリからbcp.exeファイルとbcp.rllファイルをコピーして、AD360 binフォルダーに貼り付けます( <AD360_installed_directory/bin)。
    • Bcp.exeファイルの場所:<MS SQL_installed_folder>\Client SDK\ODBC\130\Tools\Binn\bcp.exe。例:C:\Program Files\Microsoft SQL Server\Client SDK\ODBC\130\Tools\Binn\bcp.exe.
    • Bcp.rllファイルの場所:<MS SQL_installed_folder>\Client SDK\ODBC\130\Tools\Binn\Resources\1033\bcp.rll.例:C:\Program Files\Microsoft SQL Server\Client SDK\ODBC\130\Tools\Binn\Resources\1033\bcp.rll
  • MS SQLに移行するには、MS SQL Serverのバージョンに従って、対応するSQL Native ClientをAD360マシンにインストールしてください。

    MS SQLサーバーバージョン

    ネイティブクライアント

    2005

    ダウンロード

    2008

    ダウンロード

    2008 R2

    ダウンロード

    2012

    ダウンロード

    2014

    ダウンロード

    2016

    ダウンロード

    2017

    ダウンロード

    2019

    ダウンロード

  • MS SQL Serverマシンでファイアウォールが有効になっている場合は、TCPポートとUDPポートを開く必要があります。

外部pgSQLの場合

  • pgSQLがインストールされているマシンで、<postgresql_installdir>/dataを開き、posgresql.confファイルを開きます。Wal_levelエントリを検索します。エントリのコメントを解除し、その値をアーカイブに変更します。
  • <postgresql_installdir>/libと<postgresql_installdir>/binフォルダにあるファイルをすべてコピーし、それぞれ<product_home>/pgsql/libと<product_home>/pgsql/binフォルダに貼り付けてください。<product_home>は、自動バックアップスケジューラを構成するAD360または統合製品のホームディレクトリを指します。
  • 外部pgSQLサーバーを再起動します。
  • pgSQLサーバーを更新するたびに、上記の手順1から3を繰り返します。

データベースを移行する手順

  1. AD360に管理者としてログインします。
  2. [管理] > [一般設定] > [データベース設定] > [データベースの構成]をクリックします。
  3. [コンポーネント名][AD360]を選択します。
  4. [データベースサーバーを選択]にて、変更するデータベースサーバーを選択します。
  5. PostgreSQLサーバーを選択した場合、次のようになります。
    • [DBサーバー名/IP]に、ホスト名またはIPアドレス、およびpgSQLデータベースサーバーのポート番号を入力します。
    • [ユーザー名]に、新しいデータベースの作成権限を持つユーザー名パスワードを入力します。
  6. MS SQL Serverを選択した場合、次のようになります。
    • [DBサーバー名/IP]に、MS SQLデータベースサーバーのホスト名またはIPアドレス、およびポート番号を入力します。
    • [DBサーバーインスタンス]に、使用するSQL Serverインスタンスを選択します。
    • [認証]に、Windows資格情報またはSQL Serverユーザーアカウントのいずれかを設定できます。
    • SQL Serverユーザーアカウントを使用する場合、[SQL認証]を選択し、ユーザー名パスワードを入力します。
    • Windows認証を使用する場合、[Windows認証]を選択し、Windowsドメインユーザーアカウントのユーザー名・パスワードを入力します。現在マシンにログインしているユーザーのユーザー名・パスワードを自動入力するには、[既定のWindows認証を使用する]にチェックを入れます。
      • 使用するユーザーアカウントには、選択したMS SQL Serverにデータベースを作成するためのアクセス許可が必要です。
      • 前提条件のセクションで説明されているように、bcp.exeファイルとbcp.rllファイルは手動でAD360binフォルダーに移動する必要があります。
  7. 古いデータベースから新しいデータベースにデータをコピーするには、[既存のデータを移行する]の横にあるチェックボックスをオンにします。
    重要:AD360の新規インストールのデータベースまたはコンポーネントに変更を加えたい場合のみ、このボックスのチェックを外したままにしてください。
  8. [構成]をクリックします。
       概要