フローレート、帯域負荷の推定
作成日:2017年8月17日 | 更新日:2023年12月11日
なし
[概要] ソフトウェア以外のサイジング参考情報を記載します。NetFlow Analyzerのサーバーサイジングは別途弊社ホームページに記載しています。
※本ナレッジの情報は参考情報です。保証するものではありません。
正確な情報は実際の環境で検証するか、ネットワーク機器のベンダーにお問い合わせください。
目次:
1.フローレートの推定
フローレート(FPS)とはNetFlow Analyzerが1秒間に受信するフローデータ数です。フローレートによって本製品の負荷は変動します。弊社ホームページのサイジング情報もフローレートに基づいています。
推奨見積もり方法:
NetFlow Analyzerの評価版をインストールして、実際にネットワーク機器からフローデータを送付してください。NetFlow Analyzerはフローレートをグラフ化する機能があります。本レポートで取得したフローレートをサイジングに使用できます。
推奨見積もり方法での見積もりが難しい場合、以下にフロープロトコルごとの参考フローレート情報を記載します。
NetFlow:
[測定対象]- ファイアウォールのLAN側1インターフェース(NetFlow)
- 40~50人規模のオフィス
- 勤務時間は平日の09:00から18:00まで
- 計測期間 10日
- NetFlow サンプリングなし
速度:
受信平均速度:554kbps
送信平均速度:3.2Mbpsパケット数:
受信平均パケット数 869731パケット / 時間
送信平均パケット数 1403021パケット / 時間フローレート:
平均 約 40 FPS
最大 約 95 FPS
最小 約 15 FPS
業務時間は約40~60 FPS
業務時間外は約10~15 FPS
PC1台 約1~1.5 FPS程と言われています。
sFlow:
[概要] sFlow はサンプリングベースのフロー技術です。時間によるサンプリングとパケットによるサンプリング方法があります。サンプリングとは、トラフィックを解析するひとつの方法で装置のインターフェースを通過するパケットを、N 個に1個の割合で解析ツールへ送ります(この場合、N がサンプリングレートになります)。 [測定対象]- パケットによるサンプリング
- サンプリングレート 512
- ギガビットレイヤ2スイッチの1インターフェースで計測
- インターフェースの受信側のみ計測
- 計測期間23日00:00から 24日00:00まで
パケット数:
受信平均パケット数 33348パケット / 分
フローレート:
平均 1 FPS
最大 3 FPS
最小 0 FPS ("1分間に受信したフロー数"/60 が 0以下)
"パケット数"÷"サンプリングレート"=”フローレート”と考えられます。
参考に検証環境で計算すると、
33348パケット/分 ÷ 512 (サンプリングレート) = 65パケット/分
65パケット/分 ÷60 = 1パケット/秒
秒間にサンプリングされるパケット数が1となるので、
NetFlow Analyzerが受信するフローデータも1となります。 (フローレート1)
xFlowの帯域使用量の推定
[概要]フローデータはネットワーク機器からUDPでNetFlow Analyzerに送付されます。
NetFlow:
測定環境:
- NetFlow v5
- 約2000FPS
測定結果:
700000Bits/秒
ネットワーク機器の負荷
[概要]xFlow出力を有効にした際のネットワーク機器の負荷
NetFlow:
約1~30%ほど上昇するようです。
古い資料ですがCisco社のホワイトペーパーがあります。
https://www.cisco.com/c/dam/en/us/solutions/collateral/service-provider/secure-infrastructure/net_implementation_white_paper0900aecd80308a66.pdf
※リンク切れ
詳しい情報は機器のベンダーにお問い合わせください。
sFlow:
機器のベンダーにお問い合わせください。