Endpoint Central オンプレミス版 ナレッジベース

変更したEndpoint Centralサーバーの名前/IP/ポート番号をエージェントに反映させたい


このナレッジでは、Endpoint Centralサーバーのホスト名/IPアドレスや通信ポートを変更し、それをエージェントに反映させる場合の方法について説明しています。

変更したEndpoint Centralサーバーの名前/IP/ポート番号をエージェントに反映させる方法

注意点

  • Endpoint Centralサーバーは、固定IPアドレスでの運用を推奨しています。エージェントや配信サーバーからのアクセスに使用されるIPアドレスを固定したWindows ServerにEndpoint Centralをインストールして運用してください。
  • Endpoint Centralエージェントや配信サーバーは、Endpoint Centralサーバーの (1)ホスト名、(2)IPアドレス、(3)FQDN、(4)NAT設定で追加された宛先 の情報を保持しており、このうち疎通可能なものを使用してEndpoint Centralサーバーに通信します。これらの項目のうち一部のみが変更された場合、エージェントは変更されていない項目を使用してEndpoint Centralサーバーと通信できます。
    参考: エージェントが保持するサーバーのIPアドレス情報
    詳細はエージェント設定に関するナレッジをご覧ください。

    • 「エージェント」タブ →「エージェント設定」→「一般設定」→「サーバーのIPアドレス」において、現在の(Endpoint Centralサーバーサービスが起動した時点の)サーバーのIPアドレスが表示されます。
    • 「エージェント」タブ →「エージェント設定」→「一般設定」→「IPアドレスの自動更新」を有効化すると、Endpoint CentralサーバーのIPアドレスが変更された場合、新しいIPアドレスを自動的に検出し、自動的にこの項目に反映させます(複数NIC等の場合を除く)。また、エージェントがリフレッシュサイクルでEndpoint Centralサーバーに通信した際に、エージェントの保持するEndpoint CentralサーバーのIPアドレス情報を更新します。
    • 「IPアドレスの自動更新」チェックを入れない場合、IPアドレスが変わった際は手動でサーバーのIPアドレスを「エージェント」タブ →「エージェント設定」→「一般設定」→「サーバーのIPアドレス」へ入力する必要があります。
  • Endpoint Centralサーバーのホスト名とIPアドレスの両方を変更する場合や、通信ポートを変更する場合、エージェントは変更後のサーバーに到達できません。このため、このナレッジで示した方法を実行して、新しい通信先を指定する必要があります。
    参考: Endpoint Centralが使用するポート

    • Endpoint Centralがデフォルトで使用する通信ポート番号はこちらのナレッジをご覧ください。
    • Endpoint Centralサーバーのポート番号を変更する場合はこちらのナレッジをご覧ください。
エージェントに対して変更を反映させる方法

サーバーのホスト名とIPアドレスの両方を変更した場合や、エージェントインストール後にサーバーの通信ポートを変更した場合、エージェント側に新しいサーバー情報を反映させる必要があります。
各端末で以下のスクリプトを直接実行するか、Windowsの場合グループポリシー(GPO)を作成して実行する必要があります(Endpoint Centralサーバーとエージェントが通信できない状況では、カスタムスクリプト機能は使用できません)。
 

Windows
  1. Windows管理対象コンピューターで、スクリプト「configureDCAgentServerCommunication.txt」をダウンロードします。
  2. 拡張子を.vbsに変更します。
  3. コマンドプロンプトを管理者として開きます。
  4. 次のようにコマンドを実行します。

    cscript configureDCAgentServerCommunication.vbs <DCServerName> <DCServer IP Address> <DCServer HTTP Port> <DCServer HTTPS Port> <DCServerAgent Communication Protocol>
     
    (例)cscript configureDCAgentServerCommunication.vbs joe.manageengine.com 192.168.112.146 8020 8383 http

  5.  

Mac
  1. エージェントがインストールされた管理対象Macコンピューターで、スクリプトファイル「configureDCAgentServerCommunication_mac.txt」をダウンロードします。
  2. 「configureDCAgentServerCommunication_mac.sh」に拡張子を変更します。
  3. ターミナルを開き、ダウンロードしたスクリプトを保存したディレクトリに移動します。
  4. 次のコマンドを実行してスクリプトに実行権限を与えます。

    chmod +x ./configureDCAgentServerCommunication_mac.sh

  5. 次のコマンドを実行します。

    sudo ./configureDCAgentServerCommunication_mac.sh <DCServerName> <DCServer IP Address> <DCServer HTTP Port> <DCServer HTTPS Port> <DCServerAgent Communication Protocol>
     
    (例) sudo ./configureDCAgentServerCommunication_mac.sh joe.manageengine.com 192.168.112.146 8020 8383 http

Linux
  1. エージェントがインストールされた管理対象にLinuxスクリプトファイル「configureDCAgentServerCommunication_linux.txt」をダウンロードします(管理対象Linuxコンピューターで直接ダウンロードが難しい場合は、他のコンピューターでダウンロードし、管理対象Linuxにコピーします)。続いてダウンロードしたファイルを「configureDCAgentServerCommunication_linux.sh」に拡張子を変更します。

    wget https://www.manageengine.com/products/desktop-central/configureDCAgentServerCommunication_linux.txt -O <installation path>/configureDCAgentServerCommunication_linux.sh
     
    (例)wget https://www.manageengine.com/products/desktop-central/configureDCAgentServerCommunication_linux.txt -O /usr/local/configureDCAgentServerCommunication_linux.sh

  2. スクリプトに実行権限を与えます。

    chmod +x ./configureDCAgentServerCommunication_linux.sh

  3. スクリプトを実行します。

    sudo ./configureDCAgentServerCommunication_linux.sh <server_name> <server_ip> <http_port> <'http'/'https'>
    (例) sudo ./configureDCAgentServerCommunication_linux.sh joe.manageengine.com 192.168.112.146 8020 http

スクリプトを実行すると、エージェントは新しい設定情報に基づいてEndpoint Centralサーバーと通信を試行します。通信に成功すると、以下のメッセージが表示されエージェントサービスが再起動します。

Successfuly configured DC Agent Server Communication. And, agent restarted