ネットワーク通信量の計測とは
ネットワーク通信量の計測とは、ネットワーク上での情報のやりとりで発生するデータ通信の容量(トラフィック量)を、ツールなどを用いて計測することです。通信会社との契約内容により異なりますが、帯域幅(通信する際に電気信号が通る道幅にあたります)には一定の制限があり、上限に近い値になるとデータの欠落や通信速度遅延などさまざまな問題が生じます。
また、ネットワーク通信量の計測方法には、SNMPを用いるものやパケットキャプチャなどが存在します。詳しくは、それぞれの方法の特徴をまとめた以下のページをご参照ください。
【関連】 トラフィック容量の測定方法の比較(SNMP、パケットキャプチャ、NetFlow)
なお、PCのデータ通信量の計測についてはここで少しご紹介します。たとえばWindows10の端末のデータ通信量を知りたい場合、[Windowsの設定]内の[ネットワークとインターネット]をクリックすることで、過去30日間の通信量を把握できます。また、[データ使用状況]をクリックすることで、アプリごとの通信量の使用状況も把握できます。
ネットワーク通信量の計測でよく聞くお悩み3選
ネットワーク通信量の計測はインターネットを利用するすべての企業にとって欠かせないものですが、課題を抱えている担当者も多いです。ここでは、ネットワーク通信量の計測を行っている方からよくお聞きするお悩みと、解決の一助となる情報を紹介します。
1.計測結果の見方や分析の難しさ
「計測結果のデータの見方がわかりづらい」という課題です。ある期間の通信量を把握したり、長期間の通信量の傾向を分析するのが難しいと感じる方も多いようです。たとえば、パケットキャプチャによりネットワークを流れるすべてのパケットを収集する手法があります。ネットワークの専門知識や経験が豊富な人にとっては非常に有益な手法ですが、慣れていない担当者の場合、知識の習得や分析に時間がかかってしまうこともあります。
この課題に対しては、高度な知識がなくてもわかりやすい表示で、特定の期間の通信量や長期での傾向を把握できる仕組みの実現で解決できると考えられます。
2.報告用レポート作成の工数負荷
「月次や週次で報告用のレポートを作成して提出する必要があり、その作成に時間がかかってしまう」という課題です。表計算シートなどで編集してグラフや表形式でまとめることも可能ですが、意外と時間を取られてしまい工数を圧迫してしまうこともあります。
この課題に対しては、通信量に関する必要な情報を、グラフや表でわかりやすく表示するレポートを自動で生成できる仕組みの実現で解決できると考えられます。
3.IPアドレスなどの通信の内訳情報の把握
「通信量の計測はできても、ユーザーごとの通信量や通信の内訳まで把握できない」という課題もお聞きします。たとえば、SNMP型のツールではインターフェースごとの通信量を手軽に把握することができますが、それ以上の詳細な分析は困難なことがあります。
この課題に対しては、IPアドレスごとの通信量や使用したアプリケーション/プロトコル情報まで把握できる仕組みの実現で解決できると考えられます。
これで解決!「いつ・誰が・どんな通信を行ったか」まで『可視化』する方法
上記の3つの課題をまとめて解決するために、ネットワーク通信量を計測するだけでなく、通信量の内訳まで『可視化』するという方法が有効です。
「通信を可視化するには専門知識が必要で、高額な費用がかかるのでは?」といった声もお聞きしますが、多くのルーター・スイッチで対応しているNetFlow・sFlowなどの技術を用いて通信のデータを整理するツールを活用することで、「いつ・誰が・どんな通信をどれだけ行ったか」の可視化を簡単に実現できます。NetFlow・sFlowを用いた通信の可視化の詳細にご興味のある方は、以下のホワイトペーパーもぜひご参照ください。
ManageEngineでは、マウス操作だけで簡単に使える通信可視化ツール「NetFlow Analyzer」をご提供しています。全体の通信量だけでなく、IPアドレスやアプリケーション情報(httpなど)といった内訳まで可視化でき、「いつ・誰が・どのような通信を・どれくらいしていたか」を手軽に把握できます。豊富なレポート機能を標準搭載しており、定期的なメール送付も自動で実行できます。年間17.8万円からご利用いただける料金体系も強みのひとつです。
インストール不要で操作できる体験サイト
ManageEngineのトラフィック可視化ツール「NetFlow Analyzer」では、ツールの使用感を確認できるGUIベースのサイトを提供しております。制限はありますが、実際に操作いただくことも可能です。
インストールや設定は一切必要ないので、お気軽にお試しください。