Medianet


Cisco Medianetは、エンド・ツー・エンドのアーキテクチャーであり、音声、動画、およびデータのトラフィックを解析し、損失、待ち時間およびジッタに関してレポート表示を行うことができ、それにより、リッチメディア・アプリケーションを最適化するのに役立ちます。それにより、ネットワークにおけるパケットのフローを監視し、問題になっているアプリケーションのパフォーマンスに重大な影響を及ぼし始める前にフローに影響を与え得る任意の事象に気付くようになることができます。 パフォーマンス監視は、動画トラフィックに関して特に重要です。その理由は、高品質双方向動画トラフィックが、ネットワークの問題に非常に敏感であるためです。 他のアプリケーションには影響を与えないと思われるささいな問題でさえ、動画の質に深刻な影響を及ぼすことが有り得ます。

 

Medianet パフォーマンス監視機能(Mediatrace)は、ネットワーク管理者が特定のルーター上の動画パフォーマンスを参照し、低品質な動画パフォーマンスを探し出せるようにします。 NetFlow Analyzer は、Cisco Medianet を用いて音声および動画のパフォーマンスに関するレポートを生成することで、ネットワーク管理者がネットワーク問題の特定ホップを特定し、サービス分類あるいはポリシーの質をサポートするのに役立ちます。


Mediatrace 設定:


NetFlow Analyzer におけるMediatrace 機能は、Web Service Management Agent(WSMA)を用いてルーターからのデータをインポートします。 ルーターにてWSMA を有効化するために、以下の手続きを行います。

http の有効化

Router#enable 
Router#config terminal
Router(config)#ip http server 
Router(config)#ip http authentication local 
Router(config)#end

トラブルシュート

Router#show ip http server status

サービスリスナーの有効化

サービスリスナーは、WSMA プロファイルのタイプのひとつであり、入力側接続をリッスンし、許可されたアドレス、あるいは受け入れられたユーザーIDからの装置を受け入れます。

Router#enable 
Router#config terminal
Router(config)#wsma profile listener mylistener
Router(config-wsma-listen)#encap soap11
Router(config-wsma-listen)#transport http path /wsma
Router(config-wsma-listen)#transport http 
Router(config-wsma-listen)#wsse
Router(config-wsma-listen)#exit
Router(config)#end

トラブルシュート

Router#show wsma profile connections

exec へのアクセスを与えるWSMA エージェントの有効化

Router#enable 
Router#config terminal
Router (config)#wsma agent exec profile mylistener
Router(config)#end

WSMA トラブルシューティング "%format unable to get tty"

ルーターに関する最大接続数に達した場合、"%format unable to get tty" が出力されます。そのため、"show users"で接続されている総ユーザー数を確認する必要があります。"clear line lineno"を用いることで不要な線をクリアします。

cisco2081_routerss#show users 
cisco2081_routerss#show line 
cisco2081_routerss#clear line lineno
[confirm]y [OK]

詳細は次のリンクを参照してください: http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/netmgmt/configuration/guide/nm_cfg_wsma.html#wp1105726


Mediatrace の有効化


Mdiatrace セッションを実装する前に、フロー情報を収集したい対象の各ネットワーク インターフェース上でMediatrace を有効化する必要があります。Meidatrace を有効化する手順は、以下になります。 Meidatrace を有効化する手順は、以下になります。


手順のまとめ

1. enable 

2. configure terminal 

3. mediatrace initiator {source-ip ip-address | source-interface interface-name} [force] 

[max-sessions number] 

4. mediatrace responder [max-sessions number] 

5. end

Mediatrace 設定

1. Medianet Initiator の設定


Medianet Initiator は、Mediatrace session を設定、初期化、制御するために用いるネットワーク インターフェース上で有効化する必要があります。 NetFlow Analyzer のUI を用いてInitiator を設定することができます。

  1. Medianet -> 設定 -> セッションを追加 ->Initiatorを追加 をクリックします。
  2. 新しく表示されたポップアップ画面にて:

    1. Initiatorとして設定したいルーターのIP アドレスをドロップダウンリストから選択します。
    2. 選択したルーターでのユーザー名およびパスワードを指定します。
    3. 更新をクリックして変更を保存します。
  3. これでInitiator が設定されました。更新をクリックして変更を保存します。

2. Medianet 監視プロファイルの設定


Cisco Mediatrace は予め同梱されたシステム-データ監視監視プロファイル、動画監視プロファイル、およびシステムデータ・プロファイルを提供し、システムデータ監視セッション、あるいは動画監視セッションを開始するのに必要な全てのパラメーター設定を含みます。 NetFlow Analyzer でのプロファイル設定により、Web インターフェースを用いてシステムデータおよび動画監視の両方のためのMediatrace 監視プロファイルを設定することができます。 Mediatrace プロファイルを設定するには、以下の手順を実行します:

  1. Medianet -> 設定 -> プロファイルを追加 をクリックします。
  2. プロファイル名を指定します。
  3. プロファイルのタイプを選択します。 動画監視プロファイル(perf mon)か、システムデータ プロファイル(system)のどちらかになります。 メトリクスは、選択したプロファイルのタイプにより異なります。
    1. 動画監視プロファイルを選択した場合、
      1. サンプリング間隔、動画監視メトリクスについて取得されたサンプル間の秒単位の間隔を指定します。
      2. ドロップダウンリストから、TCP、あるいはRTP に関して監視されるメトリクスを選択します。
    2. システムデータ プロファイルを選択した場合、
      1. 監視されるメトリクスは、インターフェース、CPU、あるいはメモリーに関してのものです。
  4. プロファイルを追加 をクリックして、プロファイルを保存し、セッションへ追加します。

3. Medianet パラメーターの設定


パラメーター プロファイルは、Cisco Mediatrace セッションの特長を定義し、それをスムースに操作するのに役立ちます。

  1. Medianet へ進みます->設定->パラメーターを追加
  2. Initiator として設定したルーターのIP アドレスを選択します。
  3. 設定したいパラメーター名を指定します。
  4. 応答時間、秒単位での時間を指定すると、IInitiator がReponder からの応答を待ちます。 デフォルト値: 100 秒
  5. 頻度、セッション パラメーター メトリクスを取得されたサンプルとその指定された時間との間の間隔を指定すると、イニシエイターはレスポンダーからの任意の働きかけ無しで、アクティブなままになります。 それらの値は、秒単位で示されます。 (デフォルト値: 30 秒
  6. 非アクティブ タイムアウト、秒単位での時間を指定すると、イニシエイターは、追加のルーター変更に対応するレスポンダーを待ちます。 (デフォルト値: 90 秒
  7. パラメーターを追加 をクリックして変更を保存し、セッションにパラメーターを追加します。

4. Flow Specifier を設定


フローを識別する送信元IP アドレス、宛先IP アドレス、送信元ポート、宛先ポートおよびプロトコルを定義します。 Mediatrace セッション設定には、フローを識別するためにFlow Specifier が必要になります。 NetFlow Analyzer でのセッション設定により、Web インターフェースを用いてフロー プロファイルを指定することができます。 Flow Specifier を指定するには、以下の手順を実行します:

  1. Medianet -> 設定 -> フローを追加 をクリックします。
  2. Initiator として設定したルーターのIP アドレスを選択します。
  3. 生成しようとしているflow specifier の名称を入力します。
  4. フローを選択します。
  5. フローを追加 をクリックして変更を保存し、セッションにフローを追加します。

5. Medianet セッションの設定

 

Mediatrace セッションにより、生成されたプロファイルをセッションに対して関連付けることができます。 プロファイルの各タイプのひとつだけをCisco Mediatrace セッションに関連付けることができます。 NetFlow Analyzer でのセッション設定により、Web インターフェースを用いてプロファイルおよびセッションを関連付けることができます。 セッションを定義するには、以下の手順を実行します:

  1. Medianet -> 設定 -> セッションを追加
  2. 生成したいセッション名を指定します。
  3. Initiator として設定したルーターのIP アドレスを選択します。
  4. ドロップ ダウン リストから、設定したパラメーターを選択します。
  5. ドロップ ダウン リストから、設定した経路を選択します。
  6. ドロップ ダウン リストから、設定したフローを選択します。
  7. セッションを保存 をクリックして、生成したセッションを保存します。修正したいサイト名を選択します。

6. Mediatrace セッションの開始

 

開始セッション設定により、いつデータ収集を開始したいか、Mediatrace セッションをスケジュールすることができます。 セッションは、それが関連付けられたプロファイルに応じて実行されます。 Cisco Mediatrace セッションが、パフォーマンス監視メトリクスを収集するようにデザインされている場合、セッションが開始する際にパフォーマンス監視を有効化します。 NetFlow Analyzer により、Web インターフェースを用いてセッションを開始することができます。 セッションを開始するには、以下の手順を実行します:

  1. Medianet -> 設定 -> セッションを追加 -> セッションを開始
  2. Initiator として設定したルーターIP を選択します。
  3. セッション名を選択します。
  4. セッションの"開始時間"、すなわちセッションを開始したい時間を設定します。
  5. セッションの"ライフ"、すなわち生成したセッションをアクティブにしたい時間間隔を設定します。
  6. セッションを開始 をクリックして、データ収集を開始します。

 

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