クラウドサービスが普及する昨今で必要なこととは?

今日における企業のクラウドサービスの利用率は年々増加しています。

令和元年(2019年)に総務省によって行われた「通信利用動向調査」の企業編によると、何らかのクラウドサービスを利用している企業の割合は64.5%であり、そのうち、全社的にクラウドサービスを使用している企業が36%、企業内の一部でクラウドサービスを使用している企業が28.5%となっています(※図1)。前年の平成30年(2018年)に行われた同様の調査ではクラウドサービスを利用する企業の割合は58.3%であり、わずか1年で6.2%も上昇したことになります。

企業のクラウドサービスの利用状況

図1:企業におけるクラウドサービスの利用状況 「令和元年通信利用動向調査」(総務省)を基に作成

 

この調査から分かるとおり、クラウドサービスは年々普及し、今度も利用が拡大することが予想されます。

また、クラウド上で提供されるサービスの種類は多岐に渡ります。企業が主に使用するサービス上位6つを見ると「ファイル保管・データ共有」「電子メール」「社内情報共有・ポータル」「スケジュール共有」「給与・財務会計・人事」「データバックアップ」と、データ関連のシステムから基幹システムまで幅広いことがわかります(※図2) 。

企業が具体的に利用しているクラウドサービスの種類

図2:企業が具体的に利用しているサービス 「令和元年通信利用動向調査」(総務省)を基に作成

 

企業で導入するクラウドサービスが増えることは、企業が管理すべきアカウント(ID情報)が増加することを意味します。特に、企業に所属する社員のほぼ全てが利用することが想定されるメールサービスやスケジュール共有などのクラウドサービスの場合、社員の分だけクラウドサービスのアカウントの作成と管理が必要になるため、ID管理の工数も増大します。

しかし、クラウドサービスのアカウントが適切に管理されない場合、クラウドサービス内への不正アクセスや情報漏洩などのセキュリティ上の問題が発生するリスクが高くなります。 よって、クラウドサービスを利用する企業においては、クラウドサービスアカウントを含むID管理を確実にかつ効率良く実施する必要があると言えます。

 

ハイブリッド型ID管理体制の台頭

前述のように、昨今クラウドサービスへの移行が進み、それと共にオンプレミスとクラウドサービスのハイブリッド型でシステムを構築している企業も増加しています。昨今のID管理の在り方にはセキュリティ面に加えて柔軟性も求められているといえます。

特に、企業における重要なデータへのアクセスを制御するネットワークインフラの中核的存在を担うオンプレミスのユーザー管理システムであるActive Directory (AD)とクラウドベースActive DirectoryであるAzure ADを併用した「ハイブリッドAD環境」の構築は、昨今のID管理環境の形態としてよく見られます。

このような混在環境においてユーザーのプロビジョニングやアクセス権限付与等を確実かつ柔軟に実施して適切にID管理を行うには、クラウドサービスとオンプレミス環境との連携が求められます。

 

ハイブリッドクラウド時代のID管理を効率的に実現するには?

ManageEngineが提供する「ADManager Plus」は、多くの企業で導入されているMicrosoft 365やG Suiteなどのクラウドサービスのアカウントを、Active DirectoryのIDと共に管理可能なID管理ソフトウェアです。

ADManager Plusは、WebベースのGUIでActive Directoryのユーザー、コンピューター、ファイルサーバーを管理し、自動化、ワークフローなどを容易に実行できるActive Directory運用管理ソフトです。誰にでも操作しやすい画面で、適切な権限割り当て、更新作業ができます。

また、Microsoft 365やG Suiteアカウントなどの作成や管理、棚卸しやレポート出力などにも対応し、IDの一元管理も実現します。

ハイブリッドクラウド環境のID管理の効率化の方法をお探しの場合は、是非「ADManager Plus」の概要や機能詳細をご覧ください。

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