オーケストレーションテンプレートの作成
以下、オーケストレーションテンプレートの新規作成手順です。
- デフォルト管理者(admin)としてADManager Plusにログインします。
- [自動化]タブをクリックします。
- サイドバーで、[設定]→[オーケストレーションテンプレート]に移動します。
- 右上の[新しいテンプレートを作成]をクリックします。
- 「テンプレート名」を入力します。
- 必要であればテンプレートの説明を入力します。
- 任意のブロックをドラック&ドロップして、オーケストレーションテンプレートをカスタマイズします。以下、各ブロックの説明です。
- ロジック
- 基準に基づく決定:後続のアクションの決定が、Active Directoryのプロパティに左右されます。
- 前回の結果に基づく決定:直前のブロックの結果によって(成功か失敗かによって)、異なるアクションが後続のアクションとして実行されます。
メモ
デフォルトでは、[前回の結果に基づく決定]ブロックが設定されていない場合、直前のブロックの実行が成功したときのみ、各ブロックは実行されます。 - 遅延:連続する2つのアクション間の時間差を設定できます。
- カスタムアクション
- カスタムスクリプト:カスタムスクリプトをアクションシーケンスに追加します。
- Webhook:Webhookテンプレートをアクションシーケンスに追加します。
- 通知:通知テンプレートをアクションシーケンスに追加します。
- ADアクション
- ユーザーを変更する:CVSファイルまたはユーザーテンプレート、Webhookから情報を取り込みユーザーオブジェクトを変更します。
メモ
CSVファイルを使いユーザーを変更した時は、「属性を選択」フィールドで選んだ属性で、CSVファイルのデータとオーケストレーション実行対象ユーザーのデータがマッチングされます。
以下、例を紹介します。
sAMAccountName,memberOf,mail
testAAA,"CN=testみなとみらい,CN=Users,DC=test,DC=local",abc@test.com
testBBB,"CN=testみなとみらい,CN=Users,DC=test,DC=local",def@test.com
「memberOf」
上記の設定で、「sAMAccountName」が「testAAA」のユーザーを対象にオーケストレーションが実行された場合、CSVファイルでは、「sAMAccountName」の値が「testAAA」である列の「memberOf」に相当する値("CN=testみなとみらい,CN=Users,DC=me-test,DC=local")のみがユーザーの変更に使用されます。つまり、このとき、ユーザー「testAAA」のメールアドレスは変更されず、所属グループのみ変更されます。 - ユーザーを無効にする:ユーザーアカウントを無効にします。
- パスワード変更:特定のユーザーアカウントのパスワードを変更します。
- オブジェクトを移動:特定のコンテナーにオブジェクトを移動します。
- すべてのグループからオブジェクトを削除:特定のユーザーアカウントをすべてのグループから削除します。
- オブジェクトを削除:ADオブジェクトを削除します。
- 直属の部下の削除:特定のユーザーの直属の部下すべてを削除します。
- ホームフォルダーを移動/削除:ホームフォルダーを削除するか、別の場所に移動します。
- リモートデスクトップホームフォルダーを移動/削除:リモートデスクトップホームフォルダーを削除するか、別の場所に移動します。
- プロファイルの削除/移動:プロファイルを削除するか、プロファイルを別の場所に移動します。
- リモートデスクトッププロファイルを削除:Active Directoryからリモートデスクトップサービスのプロファイルを削除します。
- 「不慮の削除からオブジェクトを保護する」を無効にする:意図しない削除から、ユーザーアカウントやグループ等のオブジェクトを保護するオプションについて、無効化する、または有効化することを選択します。
- ユーザーを変更する:CVSファイルまたはユーザーテンプレート、Webhookから情報を取り込みユーザーオブジェクトを変更します。
- Exchangeアクション
- メールボックスの権限設定:メールボックスの権限を設定します。
- ユーザーメールボックスをエクスポート:特定のユーザーのメールボックスをエクスポートします。
- メールボックスの無効化:特定のユーザーアカウントに関連付けられたメールボックスを無効化します。
- メールボックスの削除:特定のユーザーアカウントのメールボックスを削除します。
- Exchangeアドレス帳に非表示:Exchangeアドレス帳で特定のユーザーアカウントを非表示にします。
- EUMアドレスの削除:特定のユーザーアカウントに関連付けられたEUMアドレスを削除します。
- クラウドアクション
- Microsoft 365のパスワードをリセットする:Microsoft 365で特定のユーザーのパスワードをリセットします。
- Microsoft 365のメールボックスを共有メールボックスに変換する:特定のMicrosoft 365メールボックスを共有メールボックスに変換します。
- すべてのMicrosoft 365グループからユーザーを削除する:すべてのMicrosoft 365グループから特定のユーザーを削除します。
- すべてのMSチームからユーザーを削除:すべてのMSチームから特定のユーザーを削除します。
- Microsoft 365のExchangeアドレスリストから非表示/再表示:特定のユーザーアカウントをExchangeアドレスリストで非表示または再表示します。
- すべてのM365受信トレイルールを削除する:Microsoft 365ユーザーアカウントの受信トレイルールを削除します。
- 訴訟ホールドの有効/無効:特定のメールボックスで訴訟ホールドを有効化または無効化します。
- Microsoft 365のユーザーライセンスを取り消す:特定のユーザーのMicrosoft 365ユーザーライセンスを取り消します。
- Microsoft 365ユーザーをブロック:特定のMicrosoft 365ユーザーアカウントをブロックします。
- Microsoft 365アカウントを削除する:関連付けられたMicrosoft 365アカウントを削除します。
- Google Workspaceユーザーアカウントの無効化(停止):Google Workspaceユーザーアカウントを削除または無効化します。
- Google Workspaceアカウントの削除:関連付けられたGoogle Workspaceのアカウントを削除します。
- メールボックスの自動返信:Microsoft 365ユーザーアカウントに自動返信を送ります。
- Googleアプリのパスワードをリセット:Google Workspaceで特定のユーザーアカウントのパスワードをリセットします。
メモ
ユーザーがActive Directoryディレクトリ同期 (DirSync)で同期されているときのみ、クラウドアクションは実行されます。 - その他のアクション
- 認証トークンを無効にする:特定のオペレーターや特定のグループのオペレーターについて、認証トークンを期限切れにします。
- Skype(Lync)ユーザーを削除/無効化:特定のユーザーのSkypeアカウントを削除または無効化します。
- ロジック
- テンプレートが完成したら、[保存]をクリックします。
※テンプレートに追加した変更すべてを元に戻したい場合、[消去]をクリックし最初から始めます。