サイトベースの委任
サイトベースの委任とは、オペレーターがActive Directory管理操作を実行した際に、接続するドメインコントローラーの順序を指定できる機能です。
通常、ADManager Plusから何らかの変更が行われたときには、製品の[ドメイン設定]下で一覧にされている順に、ADManager Plusはドメインコントローラーに接続します。この接続は操作可能なドメインコントローラーを検出するまで続きます。[ドメイン設定]についての詳細はこちらです。
例えば、ADManager Plusの[ドメイン設定]にDC1、DC2、DC3という3つのドメインコントローラーを設定するとします。さらに、普段の接続の順序はDC1→DC2→DC3であると仮定します。この場合でも、接続ミスに備え、特定のケースではADManager PlusがDC2→DC3→DC1の順に接続を試みるようにすることができます。
サイトベースの委任オプションでまったくドメインコントローラーが設定されていなければ、オペレーターによる変更は、[ドメイン設定]下のドメインコントローラーの登録順序でおこります。
サイトベースの委任の方法
- ADManager Plusを起動します。
- [委任]タブをクリックします。
- 左ペインで[オペレーター]をクリックします。
- 画面右下の[サイトベースの委任]をクリックします。
- ドメインを選択します。左ペインには選択したドメインで利用可能なOUが表示されます。右ペインには設定されているドメインコントローラーの一覧が表示されます。
- サイトベースの委任による管理の対象とするOUを選択します。
- ドメインコントローラーを割り当てます。ドメインコントローラーは応答のあった順に一覧表示されます。ドメインコントローラーの順序を変えるには、ドメインコントローラーを選択し、右ペインの上部にある矢印キーを使って動かします。
- 子OUにもドメインコントローラーの順序を同じように適用したい場合は、[子OUに継承させる]オプションをクリックします。
- ドメインコントローラーの順序を決定したら、[戻る]をクリックします。
注意
ユーザーがドメインコントローラーの順序を設定していない場合の挙動は以下のとおりです。
- ユーザーがドメインコントローラーの順序を子OUに対して設定していない場合、親OUのドメインコントローラーの順序が適用されます。
- 親OU、子OUのどちらにもドメインコントローラーの順序が設定されていた場合は、子OUの設定に従って製品はドメインコントローラーに接続します。
- 親OUも子OUもドメインコントローラーへの接続の順序を決められていなかった場合、[ドメイン設定]で登録された順に接続されます。