保持期間について

バックアップスケジューラーの設定時には、「保持期間」(ご使用のレポジトリーでバックアップを保管できる期間の最大値)を設定する必要があります。たとえば3か月の保持期間を設定した場合、レポジトリーに保管されたバックアップは過去3か月の変更に限り情報を保持します。

保持期間は、項目の最終更新時(日付と時刻)を踏まえて判断します。

新しいバックアップスケジューラーの設定時に特定の月数のバックアップ保持期間を設定した後の挙動は、以下のとおりです。

  1. バックアップ開始時、ADManager Plusによって各データのメタデータが分析されます。
  2. 保持期間の起点が現在の日付と時刻に設定されます。
  3. 各項目の最終更新時が特定されます。
  4. 最終更新時からの経過日数が各項目で計算されます(日付と時刻が最終更新時と現在で比較されます)。
  5. 最終更新時からの経過日数が保持期間の指定値と比較されます。
    • 最終更新時からの経過日数が保持期間の指定値より大きい場合、その項目はレポジトリーにバックアップされません。
    • 最終更新時からの経過日数が保持期間の指定値より小さい場合、その項目はバックアップされます。

      たとえば、2022年7月5日に、毎週日曜日のAM12時にバックアップを実行するバックアップスケジューラーが作成され、保持期間は1年だったとします。初回のスケジューラー実行は2022年7月10日、日曜日のAM12時です。2022年7月10日が保持期間の起点として設定され、最終更新のエントリー(登録)が2022年7月10日から2021年7月10日である項目すべてがバックアップされます(最終更新からの経過日数が保持期間より小さいためです)。2021年7月10日以前に更新された項目はバックアップされません。
  6. 最終更新時からの経過日数を基準に、条件を満たす項目すべてがバックアップされた後は、保持期間による処理がレポジトリー中のバックアップデータに対して実行されます。
  7. ADManager Plusによって、最終更新時からの経過日数が保持期間を超えた項目の検索が行われます。
  8. 最終更新時からの経過日数が保持期間を超えた項目がバックアップレポジトリーから取り除かれます。

    上記のシナリオと同じ例を考えた場合、初回に続くバックアップは2022年7月17日のAM12時に実行されます。2022年7月17日が保持期間の起点に設定され、ADManager Plusではバックアップデータがスキャンされ、最終更新時が2021年7月17日以前の項目すべてが特定されてレポジトリーから取り除かれます。
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