CSVインポートで、ユーザーのプロパティ/属性を変更
ADManager Plusでは、CSVファイルをインポートすることで、ユーザー情報を変更できます。変更を実行するには、次のステップを実施してください。
- [AD管理]タブをクリックします。
- 「CSVファイルのインポート」配下にある、[ユーザーを変更]リンクをクリックします。
- CSVファイルをインポートして[OK]をクリックします。
- ユーザーとその属性がリスト表示されます。
- [ADでの更新]をクリックして情報を更新します。
ヘッダーの変更
クリックすると、ヘッダーの属性を変更することができます (例:givennameをcnに変更)。
CSVファイルに含まれているすべてのLDAP属性を表示するポップアップが開きます。属性をチェックして、Active Directoryで変更する属性を選択します。その後、[OK]をクリックします。
[表示する数]をクリックすると、 Active Directoryで更新するユーザーを識別する属性を選択できます。
CSVファイルにuserAccountControl属性を含めるには
CSVファイルを使用してユーザーを変更する場合で、特定のプロパティフラグを有効にしたいとき、または無効にしたいときは、userAccountControl属性の属性値として、そのフラグの値を入力してください。構文は以下の内、いずれかです。
"有効にするフラグ"
"有効にするフラグ;無効にするフラグ"
";無効にするフラグ"
CSVファイルの例
sAMAccountName,userAccountControl
user1,"514"
user2,"512;2"
user3,";2"
user1には、値が514のプロパティフラグ(アカウントの無効化フラグ)が設定されます。よって、user1は無効なアカウントになります。
user2では、値が512のプロパティフラグ(ノーマルアカウントフラグ)が設定され、値が2(アカウントの無効化フラグ)のプロパティフラグが取り除かれます。よって、user2のノーマルアカウントプロパティは有効になります。
user3では、値が2のプロパティフラグ(アカウントの無効化フラグ)が取り除かれます。よって、user3は有効になります。
プロパティフラグについて詳細は、MSドキュメント「UserAccountControlフラグを使用してユーザーアカウントのプロパティを操作する」をご覧ください。
memberOf 属性をCSVファイルに含めるには
ユーザーは複数のグループのメンバーになることができます。グループのDistinguished Nameとして複数の値を設定するには、セミコロン(;)で分離する必要があります。
例:"CN=Group1,CN=Users,DC=domain,DC=com;CN=Group2,CN=Users,DC=domain,DC=com"
ADのグループの一致条件:
このオプションを使用すると、複数のLDAP属性を選択することで、ADで更新するオブジェクトを識別できます。更新する特定のユーザーを識別するのに役立ちます。
例:
「John Smith」 という名前のユーザーが二名存在し、どちらかのユーザーのみを更新したいとします。当オプションを利用し、そのユーザーに固有のLDAP属性を一つまたは複数指定することで、意図した「John Smith」を特定できます。
メモ:
- 初めに、すべての情報が更新されているCSVファイルを作成して処理を開始します。
- ユーザーには固有の値を設定する必要があります(samaccountname,distinguishedname,userprincipalname属性など)
- CSVファイルによるUserAccountControl属性の変更は、上書きされません。追加されます。
下記は、ユーザーのグループの部署(department)と電話番号(telephoneNumber)を変更するサンプルの記述です。
distinguishedName,department,telephoneNumber,memberOf,managedby,description,userAccountControl,profilePath,homeDirectory,homeDrive
"CN=jamessmith,OU=Finance,DC=admp,DC=com",Finance,+1-980-765-1234,"CN=group1,OU=Finance,DC=admp,DC=com;CN=Group2,OU=Sales,DC=admp,DC=com","CN=Manager,OU=Finance,DC=admp,DC=com",Senior
Account
Officer,65536,"\\admp-dc1\UserProfile\%givenName%","\\admp-dc2\HomeFiles\%displayName%","E:"
"CN=jameswilliam,OU=Finance,DC=admp,DC=com",Human
Resource,+1-980-765-1234,"CN=group1,OU=HR,DC=admp,DC=com;CN=Group2,OU=US,OU=HR,DC=admp,DC=com","CN=Manager,OU=HR,DC=admp,DC=com",Senior
HR,65536,"\\admp-dc1\UserProfile\%givenName%","\\admp-dc2\HomeFiles\%displayName%","E:"
下記はユーザーのExchange属性を変更するためのサンプルです。
distinguishedName,targetAddress,authOrig,delivContLength,msExchRequireAuthToSendTo,msExchRecipLimit,accountExpires
"CN=jamessmith,OU=Finance,DC=admp,DC=com","smtp:jamessmith@gmail.com;smpt:jamessmith@ymail.com","CN=GeorgexSimonJones,OU=NTest,DC=admp,DC=com;CN=admptestgroup,OU=NTest,DC=admp,DC=com",999,true,1000,129503898000000000
"CN=jameswilliam,OU=Finance,DC=admp,DC=com","smtp:jameswilliam@gmail.com;smpt:jameswilliam@ymail.com","CN=GeorgexSimonJones,OU=NTest,DC=admp,DC=com;CN=admptestgroup,OU=NTest,DC=admp,DC=com",999,true,1000,129503898000000000