ファイル整合性監視のためのSACL設定(各フォルダーを設定)
ファイル/フォルダを監査するには、対象のフォルダの監査エントリとSACLの設定を行う必要があります。
ADAudit Plusのデフォルト設定では、監査対象のサーバや共有フォルダが追加された際に、必要な監査エントリとSACLの設定が自動的に行われます。手動で設定する場合は以下のいずれかを実施してください。
本ページでは、各フォルダーに設定する方法を説明します。
各監査対象ファイル/フォルダーに対してそれぞれ設定する
- 監査対象フォルダ/ドライブを右クリックします。
- "プロパティ"を選択します。
- フォルダのプロパティが表示されます。"セキュリティ"タブをクリックします。
- "詳細設定"ボタンをクリックします。
- "セキュリティの詳細設定"が表示されます。"監査"タブをクリックします。
- "編集"ボタンをクリックし、表示されたウインドウで"追加"ボタンをクリックします。オブジェクト名に"Everyone"と入力します。当該ドメインのすべてのユーザ(Everyone)によるアクセスが監査対象となります。
- "OK"をクリックします。
- 監査エントリを選択するウインドウが開きます。
- 以下の表を参考に、監査エントリを選択します:
監査エントリの適用対象(プリンシパル) | タイプ | アクセス | 適用先 | |
---|---|---|---|---|
ファイル/フォルダー変更 | Everyone | すべて |
|
このフォルダー、サブフォルダーおよびファイル |
所有権の取得/アクセス許可の変更 | Everyone | すべて |
|
このフォルダーとサブフォルダー |
- "OK"をクリックします。
グローバルオブジェクトアクセス監査を設定する
以下のグローバルオブジェクトアクセス設定を、各GPOにて設定する必要があります。なお、本設定はワークステーション端末に適用しているGPOにのみ実施することを推奨します。理由は、本設定を実施することで、端末上で発生するすべてのファイル/フォルダー変更をログとして記録するためです(非常に多くのログを記録します。)。
- GPMC(グループポリシー管理コンソール)を起動します。
- グローバルオブジェクトアクセス監査を設定するGPOを右クリック → 編集
- "コンピューターの構成" → "ポリシー" → "Windows の設定" → "セキュリティの設定" → "監査ポリシーの詳細な構成" → "監査ポリシー" → "グローバルオブジェクトの監査" に移動します。
- 右側ペインにて、"ファイルシステム"をダブルクリック → "このポリシーの設定を定義する"にチェック → "構成"をクリック → [追加]をクリック後の画面にて以下のように設定します。
監査エントリの適用対象(プリンシパル) | タイプ | アクセス | 適用先 | |
---|---|---|---|---|
ファイル/フォルダー変更 | Everyone | すべて |
|
このフォルダー、サブフォルダーおよびファイル |
所有権の取得/アクセス許可の変更 | Everyone | すべて |
|
このフォルダーとサブフォルダー |
Powershellスクリプトを使用して設定する
詳細は本社ページ(https://www.manageengine.com/products/active-directory-audit/help/usecase/fim-configure-object-level-auditing-using-powershell-cmdlets.html)をご参照ください。
- 管理者としてPowershellを起動後、ADAPインストールフォルダー\bin に移動します。
- 'ADAP-Set-SACL.ps1'コマンドを実行します。
コマンド例 : .\ADAP-Set-SACL.ps1 -file '.\folders.csv' -mode add -username DOMAIN_NAME\username
*username および DOMAIN_NAME は実際のユーザー名をご入力ください。