復元の設定
復元設定は、ドメイン内のオブジェクトの復元およびリサイクルオプションを構成するのに役立ちます。復元設定を使用すると、ADオブジェクトの復元中に以下の操作を実行できます。
- 既定のパスワードの使用
- オブジェクトのパスワードの保持
- 複製(レプリケーション)の強制
- 廃棄期限切れオブジェクト(tombstone expired object)の復元
既定のパスワードの使用
本オプションを使用すると、削除されたユーザーアカウントを復元する際にデフォルトのパスワードを設定できます。
本機能を有効にするには、以下の手順を実施します。
- ADAudit Plusにログインし、[ADバックアップ]タブ → [設定] → [復元設定]に移動します。
- リサイクルされたユーザーアカウントのデフォルトのパスワードを表示するには、[パスワードを表示する]をクリックします。
- デフォルトのパスワードを変更するには、該当ドメインの[操作]列にある
アイコンをクリックし、[変更]をクリックして新しいパスワードを入力します。 - 変更を保存するには、[保存]をクリックします。
オブジェクトのパスワードの保持
ADでユーザーが最後に設定したパスワードを保持する場合は、本オプションを選択します。本オプションを有効にすることで、復元時にユーザーアカウントとともに最後に設定したパスワードも復元できます。
本機能を有効にするには、以下の手順を実施します。
- ADAudit Plusにログインし、[ADバックアップ]タブ → [設定] → [復元設定]に移動します。
- 該当ドメインの[操作]列にある
アイコンをクリックし、[オブジェクトパスワードを保存]のチェックボックスを有効にします。 - [保存]をクリックします。
注記:ADAudit Plusは、ユーザーのパスワードは保存しません。本オプションを選択すると、ADAudit PlusはADスキーマを変更し、ユーザーが削除された際にUnicode-pwdattributeを保持するようにADに指示します。削除されたユーザーが復元されると、ユーザーの他の属性とともにUnicode-pwdattributeも復元され、ユーザーの最後に設定されたパスワードが復元されます。
複製の強制
本設定を有効にすると、復元/ロールバックの変更が直ちにドメイン内の他のすべてのドメインコントローラに複製されます。
本機能(複製の強制)を有効にするには、以下の手順を実施します。
- ADAudit Plusにログインし、[ADバックアップ]タブ → [設定] → [復元設定]に移動します。
- 該当ドメインの[操作]列にある
アイコンをクリックし、[複製を強制]のチェックボックスを有効にします。 - [保存]をクリックします。
廃棄期限切れオブジェクトの復元
Tombstone-Lifetime属性の有効期限が切れたオブジェクトの復元を有効にするには、以下の手順を実施します。
- ADAudit Plusにログインし、[ADバックアップ]タブ → [設定] → [復元設定]に移動します。
- 該当ドメインの[操作]列にある
アイコンをクリックし、[復元トゥームストーン失効オブジェクト]のチェックボックスを有効にします。 - [保存]をクリックします。