• 新たなサイバー脅威に対する金融データの保護対策
  • BFSI業界のセキュリティと効率性の最大化
  • アクセス関連のアクティビティの監視と監査
  • エンドポイントセキュリティ管理の強化
  • PCI DSSへの準拠

新たなサイバー脅威に対する金融データの保護対策

銀行、金融サービス、保険(BFSI)業界は、オンライン取引への移行を進める中で、極めて重要な課題に直面しています。機密性の高い金融データおよび顧客の個人情報の保護、という課題です。デジタルプラットフォームに移行すると、サイバー攻撃のリスクが大幅に高まり、多大な経済的損失や顧客の信用低下につながる可能性があります。さらに、従業員、顧客、ステークホルダーによるリモートアクセスのニーズが高まり攻撃対象領域が広がると、不正なアクセスや高度なサイバー脅威に対する保護強化がより困難になります。

BFSI業界での、アクセス管理が手動での運用に依存している状況は、コストとリスクの大幅な増大という結果も招いています。さらに課題を複雑にしているのは、BFSI業界が対応しないといけない、データ保護とプライバシーに関する厳格な規制要件です。激しく変化するデジタル環境において、コンプライアンスの確保、シームレスなオンラインサービスの提供、顧客の信頼維持の間でバランスを取ることは、BFSI業界にとって複雑で不可欠な課題となっています。

AD360について3分でわかる

BFSI業界のセキュリティと効率性の最大化

BFSI業界において、従来のパスワード方式の認証システムは、顧客と従業員の双方のセキュリティリスクを高めています。従来のパスワード認証により、データセキュリティが危険にさらされるだけでなく、生産性も妨げられます。さらに、従業員の役割や配置が変わった場合、アクセス権を更新する業務は煩雑でエラーが発生しやすくなります。AD360を導入すれば、銀行は、セキュリティ対策を強化し、運用効率を最大限に高め、顧客と規制機関からの信頼を高めることができます。

  • 銀行や金融機関にて従業員の役割や配置が変更された場合、アクセス権を更新するプロセスを自動化します。自動化機能により、常に正しいアクセス権限が維持され、手動によるエラーやセキュリティ上の脆弱性を排除できます。
  • 金融サービスやデジタルプラットフォームへのアクセスに適応型のMFA(多要素認証)を導入することで、BFSI業界におけるセキュリティを強化します。動的な認証プロトコルの活用により、金融環境で個別に最適化されたアクセス体験を実現できます。
  • 従業員と顧客の双方が、各自でパスワード管理可能となります。このセルフサービスのアプローチにより、ITスタッフへの負担が軽減されるため、ITスタッフは、より高度なタスクに集中できるようになります。生産性が向上するだけでなく、パスワードに関連したタスクを安全かつ迅速に実行できます。
  • 各種バンキングアプリケーションでSSOが利用可能です。SSOによるアクセスにより、ユーザーはいくつものログイン情報を管理する必要がなくなります。アクセスが簡単になり、かつ脆弱なパスワードや侵害されたパスワードを使用しなくなるため、セキュリティが強化されます。その結果、機密性の高い金融データが保護しながら、生産性を向上できます。

60日間無料ですべての機能がお試し可能!

アクセス関連のアクティビティの監視と監査

銀行業界は、顧客の口座情報、取引履歴、投資ポートフォリオなど、機密性の高い貴重な金融データを取り扱っています。そのため、BFSI業界は大きな潜在的リスクを抱えていて、1件のセキュリティ侵害が、大きな金銭的損失や信用失墜につながる可能性があります。

したがって、機密性の高い金融データに「誰が、いつ、どこからアクセスするのか」を用心深く継続的に監視することは、単なる優先事項ではなく、必要不可欠なタスクです。しかし実際は、「アクセスにまつわる重要なアクティビティをリアルタイムで監視する」という厄介な課題に、多くのIT管理者が手を焼いています。。AD360は、不正なアクセスや侵害から機密性の高い情報を保護します。

  • きめ細かいアクセス制御を実施して、ユーザーのアクセス許可を管理できます。権限のある担当者だけが、特定の金融関連のITリソースにアクセスできるよう制御します。管理・制御により、不正侵入のリスクを低減し、顧客や規制機関の信頼を維持できます。このようなアクセス制御は、機密性の高い金融データを保護し、産業規制を遵守するための不可欠な手段です。
  • 機密性の高い金融データが変更された場合、即時にアラートを送信します。変更の対象が口座情報であっても、取引記録であっても、即時のアラートにより、変更を行った人、変更の時刻、変更場所を特定できます。こうしたリアルタイムの通知システムは、潜在的なセキュリティ侵害を迅速に検知・対処し、金銭的損失や信用失墜を最小限に抑えるための極めて重要なシステムです。
  • IT管理者は、機密性の高い金融データにアクセスしているユーザーを常に監視できます。ユーザーのログイン、アクセスパターン、普段と異なるアクティビティまたは不審なアクティビティをリアルタイムで追跡します。このような継続的な監視機能は、潜在的なセキュリティ上の脅威を早期に検知するための不可欠な機能です。先手の対応が可能となり、リスクを効果的に低減できます。
  • 条件付きアクセスを実装して、認証済みで権限のあるユーザー(行員や顧客など)だけがパスワードの変更や個人情報の変更を行えるようにします。データアクセスを厳格に制御することで、顧客のプライバシーを保護し、データ保護規制への遵守を実現します。

官公庁/自治体での導入実績も多数!

エンドポイントセキュリティ管理の強化

BFSI業界では、エンドポイント(デスクトップ、ノートパソコン、VPNなど)のセキュリティ確保が最優先課題です。なぜならエンドポイントから機密性の高い金融データや独自のアルゴリズムにアクセスされるからです。脅威の動向は絶えず変化していて、攻撃者は脆弱性を利用する効果的な方法を編み出しています。そのため、堅牢な適応型のIAMシステムの必要性がかつてないほど高まっています。

リモートワークやモバイルバンキングへの移行に伴い、アクセスポイントの分散化が一層進みました。そして、攻撃の対象となりうる領域が大幅に拡大し、エンドポイントセキュリティが複雑になっています。今や従業員は、さまざまな場所やデバイスから機密性の高いデータにアクセスしているため、組織内のアクセス制御・管理の複雑性が増しています。AD360を使用すれば、適応型のMFAにより、さまざまなプラットフォームのログインセキュリティを強化して、このような課題に対応できます。

  • 適応型MFAによってBFSI業界のITシステムを強化し、Windows、macOS、Linux、VPN、OWAなどのログインを保護します。機密性の高い金融データの保護に不可欠な、不正アクセスに対する堅牢な防御の仕組みを実装できます。
  • ユーザーの行動、場所、デバイスに基づいて認証方法をカスタマイズできます。カスタマイズによって、ユーザーのプロファイルに合わせてセキュリティ基準を調整し、「セキュリティ対策の厳格さ」と「ユーザーとっての利便性」とのバランスを取ることができます。このバランス調整は大きな潜在的リスクを抱えている金融環境において特に重要です。こうした環境では、ユーザーエクスペリエンスと迅速なアクセスが極めて重要な意味を持つからです。
  • 「Have I been Pwned?(HIBP:メールアドレスやパスワードの漏洩履歴を調べられるサービス) 」の実装によって、BFSI業界で使われているシステムのパスワードセキュリティポリシーを強化できます。ポリシー強化により、過去に侵害されたパスワードの設定を禁止できます。この機能は口座や顧客データを保護するために不可欠です。

無料トライアルで製品を体験する

PCI DSSへの準拠

BFSI業界においてPCI DSS準拠は、金融データの完全性、機密性、可用性の保護に重点を置いた、複雑な課題です。PCI DSSは、顧客のクレジットカード情報を取り扱う際の厳しい基準を設けており、厳格なセキュリティ対策の実施を義務付けています。

ログオン試行やファイルアクセスなどのPCI DSSの重要な要素に関するコンプライアンスレポートをリアルタイムで生成することは、管理者にとって大きな課題です。AD360は、統合型のソリューションであり、PCI DSSだけでなく、FISMA、GLBA、SOXなど、その他の重要な金融規制向けの監査に対応したレポートを生成できます。AD360を使用することで、金融機関はコンプライアンスを簡素化でき、絶えず変化する金融業界で求められる高いセキュリティ基準を満たせるようになります。

  • BFSI業界向けにあらかじめ用意された150種類上のADレポート(詳細なログイン監査、フォルダアクセス許可のチェック、グループメンバーシップの詳細など)が利用可能です。データを可視化し、データ制御を強めることができます。
  • 承認を階層化し、ワークフローを自動化できます。この機能は、金融関連の業務におけるエラーを最小限に抑えるために必須です。この仕組みは、金融業界固有の規制要件に適合しているため、PCI DSS、SOX、GDPRなどの金融規制の遵守と、データ保護を実現できます。
  • カスタマイズ可能なレポートテンプレートを使用して、BFSI業界のコンプライアンス管理を改善できます。また、金融取引と業務上のアクティビティをリアルタイムで監視する堅牢なレポートシステムを構築できます。この仕組みにより、コンプライアンスに関連したリスクをタイムリーに検知・解決し、重要な金融規制に適合できます。