データベースの自動バックアップ
AD360は、お客様のスケジュールに従って、AD360のデータベースと連携製品で使用されるデータベースを定期的に自動的にバックアップできます。自動バックアップ機能により、AD360に構成されている組み込みのPostgreSQL DBまたは外部のPostgreSQLおよびMS SQLデータベースをバックアップできます。
自動バックアップでサポートされているDBバージョン
- PostgreSQL:バージョン9.2から9.5
- MS SQL:バージョン2008以降
外部PostgreSQLをバックアップするための前提条件
- PostgreSQLがインストールされているマシンで、<postgresql_installdir>/dataを開き、posgresql.confファイルを開きます。wal_levelエントリを検索します。エントリのコメントを解除し、その値をアーカイブに変更します。
- <postgresql_installdir>/libと<postgresql_installdir>/binフォルダーにあるファイルをすべてコピーし、それぞれ<product_home>/pgsql/libと<product_home>/pgsql/binフォルダーに貼り付けてください。<product_home>は、自動バックアップスケジューラを構成するAD360または連携製品のホームディレクトリを指します。
- 外部PostgreSQLサーバーを再起動します。
- PostgreSQLサーバーを更新する毎に、上記の手順1〜3を繰り返します。
データベースのバックアップをスケジュールする手順
- [管理]-->[一般設定]-->[データベース設定]-->[データベースの設定]-->[データベースバックアップ]タブに移動します。
- 自動バックアップをスケジュールするAD360または連携製品を選択し、編集アイコン(鉛筆マーク)をクリックします。
- [バックアップ頻度]のドロップダウンにて、バックアップ頻度(毎日、毎週、毎月)、スケジュールの実行時間を選択します。
- [完全バックアップ後___増分バックアップです]のボックスに、完全バックアップごとに実行する増分バックアップ数を入力します。完全バックアップのみを実行する場合は、0を入力します。
- [バックアップ保存パス]を入力します。
- バックアップを保存するローカルフォルダーまたは共有フォルダーのいずれかを選択できます。
- 選択した共有フォルダーにバックアップを保存するためのアクセス許可が必要な場合は、[認証が必要]にチェックを入れ、必要な資格情報を入力します。
- [バックアップファイルのを保管する]ドロップダウンから、バックアップファイルの保存期間を設定します。
- [保存]をクリックします。
※1:共有フォルダーがワークグループコンピューターにある場合は、ADに新しいドメインアカウントを作成します。この新しいアカウントには、ワークグループコンピューターのローカルアカウントと同じユーザー名とパスワードが必要です。この新しいアカウントの資格情報を認証に使用します。
※2:指定されたパスが間違っているか到達できない場合、バックアップはデフォルトのバックアップフォルダーに保存されます。(
その他の設定
- AD360または特定の連携製品の自動バックアップを無効にするには、自動バックアップ構成テーブルの[アクション]列にある緑色のアイコンをクリックします。
- 最新のバックアップの状態を取得するには、二重矢印アイコンをクリックします。
- 特定のコンポーネントのバックアップスケジュールを編集するには、コンポーネントの[アクション列]にある編集アイコン(鉛筆マーク)をクリックします。
- [今すぐバックアップ]をクリックし、バックアップを即座に開始します。
- [前回のバックアップステータス]列上に表示されているステータスにカーソルをのせた際に表示される[バックアップ履歴]アイコン(テキストマーク)をクリックし、使用可能なすべてのバックアップを表示します。
古いバージョンのMS SQLサーバーから新しいMS SQLサーバーへのバックアップの復元
新しいバージョンのMS SQLサーバーをインストールし、古いMS SQLサーバーの代わりにAD360またはその連携製品で構成する場合は、AD360を使用して作成したバックアップを使用して構成できます。AD360を使用して作成したバックアップに加えて、<MS_SQL_Old_Version>/Backupのファイルを<MS_SQL_New_Version>/backupにコピーする必要があります。
トラブルシューティングのヒント
データベースのバックアップ中にエラーが発生した場合は、次をご確認ください。
- データベースサーバーが実行されている。
- バックアップの保存場所に十分なスペースがある。