Google Cloud Platformの監視
Google Cloud Platformは、コンピューティング、ストレージ、ビッグデータ、機械学習（ML）、アプリケーション開発などの幅広いサービスをホストするパブリッククラウドサービスです。他のクラウドベースのアプリケーションと同様に、Google Cloudは、システム全体のステータスとパフォーマンスを維持するために、常時監視する必要があります。
GoogleのCompute Engine（GCE）、Googleのインフラとしてのインフラストラクチャ（IaaS）、仮想マシン製品に対するApplications Managerのサポートは、インスタンス、ファイアウォール、およびクォータメトリックの追跡を行うことにより、個々のホストレベルでリソース使用率を明らかにすることが可能です。
Applications ManagerのGoogle Cloud監視ツールは、次のことに役立ちます。
CPUとメモリの詳細を監視
GCEでは、特定の仮想マシンインスタンスで使用可能なメモリサイズ、CPUカウントなどのハードウェアリソースの仮想セットがグループ化され、さまざまなワークロードに割り当てられます。CPU使用率の長期化は、パフォーマンスのボトルネックとなる可能性があります。推奨されるCPU使用率の最大値を超えないよう、十分なノードを割り当てて追加します。ベンチマークのセットアップとコンピューティングインスタンスのCPU使用率の監視は、コンピューティングリソースを適切にプロビジョニングするために重要です。
ディスク使用率を監視
ディスクの使用率が高い期間が長くなると、同じインスタンスでホストされる他のアプリケーションのパフォーマンスが低下する可能性があります。アプリケーションの不具合の原因がディスクのボトルネックによるものかどうかを判断するには、ディスクに書き込まれた/読み込まれたデータの量を追跡します。ディスク使用率のボリュームをスケーリングすると、長時間にわたるI/Oスロットリングリクエストの改善に役立ちます。
最適なネットワーク効率の実現
適切なタイプのインスタンスを選択することで、ネットワークのスループット速度を最適化します。インスタンスにホストされているアプリケーションのネットワークスループットを追跡し、スループットが予期せず低下した場合にアラートを受信します。GCEは、各CPUコアに2ギガビット/秒の上限を設けています。ネットワークの飽和を回避するには、より大きなインスタンスにアップグレードし、ネットワーク帯域幅を増やす必要があります。
ファイアウォールメトリックを効果的に追跡
指定された構成に基づいて、ファイアウォールメトリックは、仮想マシンインスタンスとの間のトラフィックを許可/拒否することができます。着信バイトや着信パケットのドロップなどのメトリックを追跡して、ネットワーク構成の問題を簡単に診断およびトラブルシューティングします。
クォータメトリックを簡単に追跡
GCEは、プロジェクトが消費できるリソースの数に制限を設けています。クォータ制限を追跡して、時間の経過に伴うリソース消費を測定し、予期しない使用の急増を防ぐことで、エンドユーザーが影響を受ける前に潜在的な問題を予測して解決することが可能です。